アメリカで最初のP2Pレンディングサービス Prosperとは

アメリカで最初のP2Pレンディングサービス Prosperとは

アメリカで最初のP2Pレンディングサービス Prosper

Prosper Marketplaceは、2006年にChris LarsenとJohn Witchelによって共同設立された、アメリカで初となるソーシャルレンディングサービスを開始した会社である。
カリフォルニア、サンディエゴに本拠地を置く。これまで同社が運営しているWebサイト、Prosper.comを通じて$7,000,000,000を超える取引を行っている。

Prosper.comでは、個人的なローンの借り入れを行うことができるとともに、個人や機関投資家が$2,000から$35,000の間でそのローンに出資をすることができる。
出資者は、クレジットスコアや、格付け、履歴の他に、ローンの目的の説明や、友人からの支持、所属するコミュニティーといった情報をもとに、借り手を審査する。

設立以来、ローンへ出資をする権利を競売制にしたり、金利を借り手によって変化させたりと、革新的な手法で借りる機会と投資の機会の両方をつくりだしてきている。同社は2016年に、初となるモバイルアプリケーション、Prosper Dailyをリリースし、サービス利用者のさらなる利便性の拡大を図っている。

金貸しのことなら1から10まで知っている男

最近、Prosper MarketplaceのCEOであるChris Larsenから電話を受け、彼の会社について興味深い話を聞く機会があった。話を聞いた帰り道、彼の第一印象を振り返ってみると、当時から彼は金貸しのことなら1から10まで知っている男であったことを思い出した。
また、彼の会社、Prosper Marketplaceは一体何が他と違うのだろうと考えると、彼がもつ人とコミュニティーに対する愛情に行きつくのではないかと思う。

「P2Pレンディングこそが、何よりも純粋な資本主義の形です。」と彼は言っていた。彼が1996年にE-loanを設立した後、金融にたいしてまったく違ったアプローチをすることに没頭したのは、これが理由だったのだろう。1999年にE-loanを上場し、それがしっかりと軌道に乗ったのを見届けると、2005年に売却した。

そして今Prosper Marketplaceとして知られる会社を創立したのだ。「E-loanではできないことがあって、いらだっていました。」彼は言う。「E-loanのサービスは利用者にとって快適でしたし、融資はうまくいっていましたが、その一方で銀行との繋がりは避けられなかった。」だから彼は、Prosperで古風な銀行の伝統に挑戦した。

銀行員でもなんでもない普通の人が貸し手になって、手持ちのお金からリターンを得られたらどんなに人々にウケるか、わかっていたのだ。実際、Prosperは驚くべき成長を見せ、事業を継続していくための現金も潤沢に保有している。彼を馬鹿にしていた人たちは今頃青ざめているに違いない。

ローンへの出資までのプロセスは病みつきになる

彼自身もProsperのサービスを通じ、440ほどの個人ローンに出資をしているという。ローンへ出資するまでのプロセスは病みつきになるのだそうだ。彼のこの投資へのモチベーションは、高いリターンによって保たれている。

というのも彼は、クレジットの格付けが低い人、つまり利率が高く出資へのリターンが多い借り手を狙って出資をしているのだ。「ROI(投資利益率)の他にも、借り手に滞納があったかどうか、今までどんな金融業とかかわりがあったかを見ます。」彼は続ける。

「他者から支援を受けられるような人であれば、クレジット格付けが低い人にも出資していますよ。たとえ最低のスコアをつけられていても、です。」「Prosperの素晴らしいところは、このサービスがお金だけでなく、人と人とをつなげられるところです。もちろん、出資者として十分な経験を積むにはたくさんの時間と労力がかかりますが。人によってどの程度リスクをとれるのか違いますし、投資の考え方も違います。みんな市場が変化するにつれて戦略を変えていく必要があるんですよ。」

彼に、Prosperで出資者になるにあたって一番の失敗はなんだったか聞いたときの返事はこうだ。「ROIと借り手のプロフィールに書いてある自己紹介だけを見て出資の是非を決めていたことかな。」
それから、Prosperのアカウントの中で出資者と借り手のお金は本当に安全なのか気になったので尋ねてみた。何も心配することはないそうだ。現実的な話、もし仮にProsperが破たんした場合、すでに発生している取引は別のマネジメント組織が扱うという。

それに、出資者のアカウントに入っているお金は、FDIC(Federal Deposit Insurance Corporation:連邦預金保険公社)によって保証されている他、Wells Fargoに紐づけられたProsperの口座でも保証されているのだそうだ。