インカムゲイン投資商品におけるソーシャルレンディングの真の魅力とリスク

インカムゲイン投資商品におけるソーシャルレンディングの真の魅力とリスク

こんにちは、A氏です。ソーシャルレンディングはインカムゲインを得ることができる投資商品ですが、世の中には数多くのインカムゲイン型投資商品があります。

今回は、ソーシャルレンディングと他のインカムゲイン投資商品を比べて何が違うのか?強みや弱みは何か?を明らかにして、真の魅力とリスクを明らかにしたいと思います。

インカムゲインの投資商品とは

まずはインカムゲイン投資の基礎知識から解説します。

インカムゲインとキャピタルゲインの特徴

投資で利益を得る方法として、インカムゲインの他にキャピタルゲインがあります。
インカムゲインは売買を伴うことなく、資産を保有することで受け取る利益です。

もう一方のキャピタルゲインは投資商品の値上がりを狙うもので、買った時よりも商品の価値が上がった際に売却することで得られる利益です。

インカムゲインとキャピタルゲインを比較すると下表のような特徴があり、インカムゲインの強みはなんと言っても安定的に利益を上げることができる点です。

種別 強み 弱み 一言で表現すると?
インカムゲイン 定期的に予め定められた利益を得られる ・投資に対する利益率が小さい傾向 安定的な利益
キャピタルゲイン 大きな利益を得る可能性がある ・売買のタイミングを合わせるスキルが必要
・大損をすることもある
大きな売買益

インカムゲイン投資商品の比較

続いて代表的なインカムゲイン投資商品について列挙し、いくつかの観点で比較してみましょう。

主なインカムゲイン投資商品

インカムゲインを得ることができる投資商品を整理すると下表の通りです。
こうやって見ると、身の回りにはいろんなインカムゲイン商品があることに改めて気が付きますね。

商品 インカムゲインの名称
預金 利子
債券 分配金
株式 配当金
投資信託 分配金
不動産 家賃収入
ソーシャルレンディング 分配金

投資の3要素で比較

このように多くのインカムゲイン投資商品がある中で、何を基準に選べば良いか迷う人も多いでしょう。

投資商品を選択する際に有効な観点として「収益性・安全性・流動性」があり、この3要素で整理すると投資商品のリスクとリターンを理解しやすくなります。

そこで、各インカムゲイン投資商品を投資の3要素で下表のとおり整理してみました。
なお収益性はあくまでインカムゲインのみであり、キャピタルゲインは考慮してない点にご注意ください。

商品(国内※7) 収益性(利回り) 安全性 流動性
定期預金 ×
平均0.01%台 ※1

元本保証

常に出金可
債券 ×
国債:0.05%
社債:平均0.4%台 ※2

満期元本保証

常に売却可
株式
平均1.91% ※3
×
価格変動が大きい

常に売却可
投資信託
平均19.4% ※4
×
価格変動が大きい

常に売却可
不動産
表面 平均5.7% ※5
(実質 平均5%未満)

価格変動あるが 株式より小さい

買い手次第で売却可
ソーシャルレンディング
平均8.54% ※6

担保付ファンドを正しく選定すれば安全性を高めることが可能
×
原則、途中解約不可

※1 日本銀行の統計資料 https://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/tento/index.htm
※2 Pmas調査資料のAA格社債10年物利回り http://www.pmas-iicp.jp/data_bank/tabid/77/Default.aspx
※3 日本取引所の統計資料2017/8時点 http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/03.html
※4 マネックス証券の分配金利回りランキング上位50の平均 https://fund.monex.co.jp/dyranking
※5 野村不動産アーバンネットの2016年東京・横浜・川崎の区分マンションの平均表面利回り  http://www.nomu.com/pro/trend/market/20160808.html
※6 クラウドポートの2017年8月度の利回り推移 https://www.crowdport.jp/statistics
※7 各商品は国内に限る、海外商品も含めると為替やスワップ金利等のリスクも考慮が必要

比較から分かるソーシャルレンディングの本当の魅力とリスク

上表でインカムゲイン投資商品を比較した結果、ソーシャルレンディングが他に勝る「真の魅力」と、他より劣る「真のリスク」が明らかになりました。

ソーシャルレンディングの真の魅力

ソーシャルレンディングの魅力は利回りの高さと、保全性を高くするスキームがある点です。

投資信託とソーシャルレンディングを除くと利回りが平均5%に満たない商品ばかりで、預金や債券にいたっては1%未満という状況です。
ソーシャルレンディングは平均利回りでも8.5%と高い水準にあり、10%前後の案件も珍しくありません。

ソーシャルレンディングと同じく高利回りな投資信託は、キャピタルロスが大きくなることでインカムゲイン以上の損失を被るリスクが多分にあるなど、安全性に難があります。
特にインカムゲインの利回りが高い投資信託の中には、元本を取り崩してでも分配金を捻出する「たこ足配当」が行われているケースがあるため、やはりキャピタルロスが懸念されがちです。

一方ソーシャルレンディングは、保全性を高めるするスキームがある点も魅力としてあげることができます。
融資先の事業が問題なく行われれば、基本的にインカムゲインの利回りは保証され、元本も返済されます。

また万一、融資先の事業が立ち行かなるとソーシャルレンディングの投資元本が返済されない可能性が出てくるわけですが、「不動産担保付き」等の保全スキームがあるファンドを選んでおけば、元本の保全性を高めることができます。

ソーシャルレンディングの真のリスク

ここまで「ソーシャルレンディングの真の魅力」について説明してきましたが、決して良いことだらけではありません。

上の比較表で記載の通り、ソーシャルレンディングの真のリスクとして流動性が低い点があげられます。

ソーシャルレンディングのファンドは基本的に途中解約ができず、満期を待たないと現金化できません。
そのため、以下のようなケースでは投資家が大きなリスクを負うことが想定されます。

  • 個人的にすぐにでも現金が必要なケース
  • 不景気や金融危機が起きるケース
  • ソーシャルレンディング事業者が経営不振に陥るケース

こんな場面に出くわしたら、多くの人がファンドを解約して現金化したいと考えるでしょうが、先にも記載した通り、一般的にソーシャルレンディングは途中解約できないことになってます。

流動性リスクを軽減する方法

ソーシャルレンディングの流動性リスクはあきらめるしかないのか?というと、実はリスクを軽減するテクニックがいくつかありますのでご紹介します。

1. 運用期間の短いファンドを選ぶ

流動性リスク軽減の1つ目のテクニックは、貸付期間の短いファンドを選ぶことです。

身の周りで大きな変化が起きて現金が必要になったとしても、満期を迎えるまでの期間を短くすることで、変化に対応しやすくなります。

「何ヶ月の運用期間が理想的なのか」という目安は判断が難しいところですが、私は1年未満の案件に投資するように心がけています。

その理由は2007~2009年の金融危機=サブプライムローン問題から得た教訓にあります。
この問題が表面化してから株価急落・金融危機に突入するまでおおよそ1年の猶予期間があったため、私は参考指標としています。

2. 途中解約できるサービスを選ぶ

インベスターズクラウド社が提供するTATERUファンディングだけは、例外的に途中解約が可能となっています。

解約方法も出資金の返還、もしくは第三者への譲渡と自由度が高いうえ、解約手数料もかからないということで、投資家が有利な仕組みになってます。

TATERUファンディングのファンド利回りは3%~5%と業界平均よりも低いものの、流動性リスクを根本的に解決できるので、リスクの低減を重視する人には向いていますね。

まとめ

最後に今回の投稿のまとめです。

  • ソーシャルレンディングのようなインカムゲイン投資商品は世の中にたくさんあって、それぞれ収益性・安全性・流動性の特徴が異なる
  • 他のインカムゲイン投資商品と比べると、ソーシャルレンディングは収益性の高さと安全性がそこそこ確保できる点が魅力であるが、流動性が低い点が大きなリスクである
  • ソーシャルレンディングの流動性リスクを軽減する方法として、貸付期間の短いファンドを選ぶ、もしくはTATERU FUNDINGのように途中解約できるソーシャルレンディング事業者を選ぶ方法がある

以上、今回はインカムゲイン投資商品に着目して、ソーシャルレンディングの真の魅力とリスクについてまとめました。

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