クラウドクレジットで貸し倒れは起きていない?

クラウドクレジットで貸し倒れは起きていない?

日本のソーシャルレンディング事業者の中でも、海外案件に特化したクラウドクレジット。
ソーシャルレンディングはリスクもある投資のため、貸し倒れや延滞のリスクももちろんあります
今回はクラウドクレジットの貸し倒れ状況を調査しました。

クラウドクレジットの貸し倒れ状況

ソーシャルレンディング業界では直近3年間で貸し倒れが1件も発生しておらず、クラウドクレジットも2013年からサービスが開始して以来、貸し倒れは発生していません(2017年10月時点)。

一方クラウドクレジットでは、返済遅延のファンドは数件発生しており、ファンド運用期間が延長されるといったケースがありました。
クラウドクレジットに限った話ではありませんが、貸し倒れ・返済遅延のリスクは常にあることを意識しておく必要があるでしょう。

クラウドクレジットで起きた返済遅延

クラウドクレジットが掲載しているファンドの中で返済遅延となったのは、カメルーン中小企業支援ファンド、欧州3か国個人向けローンファンド、イタリア消費者ローン・ファンドです。

カメルーン中小企業支援プロジェクト

返済遅延が発生したのは、【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト2号です。
子会社貸付期間は2016年5月25日〜12月25日で、12月末には返済が完了するはずでしたが、トレードファイナンス事業に延滞が生じ、貸付先企業からの財産回収や売却などが行われていることから、返済遅延となりました。※1

欧州3か国個人向けローンファンド

欧州3か国個人向けローンファンド ハイイールド型(全号共通)で返済遅延が発生しました。ハイイールド型は欧州3か国個人向けローンファンドの中でハイリスクハイリターンのファンドです。

想定よりも延滞債権発生率と延滞期間の長期化が急速に進行し、延滞している債権回収額の最大化を図るなど債権の回収に相応の時間を要することから返済遅延となりました。※2

北欧個人向けローンファンド 

北欧個人向けローンファンド (全号共通)は市場金利の低下による借換者の増加や貸付期間の長期化により、返済遅延が発生しました。

この影響を受けて、エストニア・フィンランド・スペインの個人向けローンファンドにも投資対象を広げたようですが、その後も金利低下などは進行したため、配当が可能である現金財産を各号ごとに按分処理することになっています。※3

クラウドクレジット・ソーシャルレンディングのリスク

為替リスク

海外案件に特化していることから、貸付先企業への通貨は日本円ではなく外貨によって行われています。そのため外貨の両替が発生し、為替レートの影響を受けることになります。

この為替レートの変動幅によっては、為替差損になり予想していた利回りよりも低くなることがあります。この為替リスクには注意しましょう。
クラウドクレジットでは為替ヘッジのあるファンドも掲載されています。この為替リスクをなるべく低くしたい場合は、為替ヘッジ付きのファンドを選ぶとよいでしょう。

新興国の情勢

金利が高いということは、ハイリスクハイリターンという意味でもあります。新興国は経済も急成長を遂げており、高い金利でもお金の需要があることになりますが、法律の規制や金融政策、大きな事故やテロなどの影響が先進国とは影響度が異なり、情勢が不安定ともいえます。

金利が高いからといって元本の金額も大きくしていくと、少しの金利変動で大きな影響を受けます。新興国の情勢をしっかりと考慮した上で、投資判断をする必要があります。

クラウドクレジットの実績

デフォルトは起きる前提の商品設計

クラウドクレジット代表の杉山さんへのインタビューで語られていましたが、

貸付という経済活動において、永続的にデフォルト率が0パーセントというのはありえません。貸倒れが起きないことを約束してしまうと投資活動の幅が制限され、多様性のあるファンドを提供することが難しくなってしまいます。
「デフォルトは起こらない」ではなく「デフォルトは必ず起こるもの」ということを前提に、リスクコントロールしていく姿勢が重要だと考えています。
例えば、ファンド10件に投資し、1ファンドが元本割れを起こしたとします。そのファンドの30%が元本割れしたとしても、全体としては3%です。他の9ファンドが9パーセントずつ利益を生み出すことができれば、最終的にはトータルで利益を得ることができます。
元本割れも考慮した上で、ソーシャルレンディングを堅実かつ複利で増えるアセットとして捉えることが大切です。

とデフォルトは必ず起こるものという前提で、クラウドクレジットも運営されています。
こうしたリスクコントロールについて事業者側として常に意識されかつ運営されていることを把握しておくことで、事業者を選ぶ際の投資判断の1つにもなるでしょう。

高いリターンが出ることもある

カメルーン中小企業支援プロジェクト3号で、募集時の期待利回りは13.2%でしたが、満期終了時のファンド実現収益率は約28.3%となりました。
これは運用開始時から円安ユーロ高に為替レートが変動した結果、為替差益となって高いリターンを得ることができたファンドです。

この為替の影響で高いリターンを出すファンドもありますが、反対に当初の期待利回りよりも低くなる可能性もあるので注意しましょう。

まとめ:分散投資でリスクを回避

クラウドクレジットで貸し倒れは発生していないものの、返済遅延となったファンドがありました。クラウドクレジットに限らず、ソーシャルレンディング業界で貸し倒れはいつか必ず発生するでしょう。

事業者はもちろん国、ジャンル、タイミングなどさまざま基準で分散投資をすることで、元本割れになる可能性を低くすることができます。
貸し倒れのリスクを考慮した上で、ソーシャルレンディング投資を行っていきましょう。


※1:カメルーン中小企業支援プロジェクト2号 運用レポート
※2:欧州3か国個人向けローンファンド ハイイールド型(全号共通) 2017年9月期(2017年9月1日~9月30日)の運用状況及び分配について
※3:北欧個人向けローンファンド (全号共通) 2016年12月期(2016年12月1日~12月31日)の運用状況及び分配について

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