ソーシャルレンディングの分配金はいくら?計算方法と平均を計算

ソーシャルレンディングの分配金はいくら?計算方法と平均を計算

ソーシャルレンディング投資を行った後、返金される資金は償還金と分配金の2種類に分けられます。
同じ金額の返済がなされた場合でも、償還額と分配金に分けて分析すると、その印象が大きく変わることがあるため、ソーシャルレンディング投資において償還額と分配金の理解は不可欠です。

この記事では償還金と分配金の違い、そして分配金の最大化を図る際に留意すべき点について、解説いたします。

ソーシャルレンディング投資の返済金額について

ソーシャルレンディングに投資で最も気になるのは、最終的にいくら利益がでるのかという点。

期限到来時に金利も含めて一括返済されたの場合の返済金額は一目瞭然です。
しかし、分割返済の場合は、最終的にいくらになったのか少し把握しづらいでしょう。

ソーシャルレンディングにおける分配金とは

分配金は投資家がソーシャルレンディング投資によって受け取る利益です。

例えば1年後に一括返済されるソーシャルレンディング案件に、100万円投資を行ったとしましょう。
1年後に110万円の返済があった場合、10万円が分配金となります。
※便宜上、毀損や延滞、為替差益、為替差損は無いこととします

毎月分配型で気をつけること

この分配金は、1ヶ月毎など分割返済が行われるファンドの場合には注意が必要です。

ソーシャルレンディング投資においては、事前に想定利回りが提示されており、投資金額に対し、どの程度の分配金が見込めるのか予想・シミュレーションができるようになっています。

これはあくまで想定利回り(分配金)のため、場合によっては高くなることも低くなることもあります。
税などを差し引くと実質利回り(分配金)は低くなることが通例です。

投資家は分配金が想定と実質でどのくらい異なるのか確認したいでしょう。
償還金と分配金の両者を混同して考えることを避け、投資元本毀損の有無、当初の予想通りの利回りとなっているかなどの情報を得ることで、ファンドの実体をより詳しく見ることができます。

ソーシャルレンディングにおける償還金とは

償還金と言うのは、返済される投資元本を指します。

前述の例を受け、1年後一括返済のソーシャルレンディング案件に100万円投資を行ったとしましょう。
1年後に投資元本に毀損が無く110万円の返済があった場合、100万円が償還金となります。

一括返済の場合は分かりやすいので問題ありません。

分割返済型で気をつけたいこと

しかし、気を付けたいのは分割返済型。

例えば10万円の入金があった場合、その中のいくらが償還金(投資元本)でいくらが分配金(利回り)なのかを把握する必要があります。

また、日本のソーシャルレンディング業界ではそれほど例がありませんが、投資金額100万円に対して、最終的な返金額110万円の場合に償還金が90万円となると、総合的に見れば金利収入で利益が出ているものの、元本部分が10万円損失となっている、というケースも起こり得ます。

100万円の投資に対して最終的にいくらが償還金でいくらが分配金なのかという視点は大切ですが、その一歩手前の投資元本がどうなっているのかという部分は償還額を見ることで明らかになります。

ソーシャルレンディング各社の分配金一覧

ソーシャルレンディングに投資した後の運用じゃ、基本的にソーシャルレンディング事業者にお任せです。
そのため、投資家にとってできること且つ重要なことは、投資を実行する前の調査となります。

それでは実際にソーシャルレンディングの分配金を、クラウドポートを利用して計算してみます。

条件を揃えるために「国内不動産」、「運用中」、「運用期間12ヶ月」の案件を各社毎に1案件ピックアップしました。

1. ラッキーバンク:【1/21募集】第187号ローンファンドLucky Bank70億円突破記念
募集金額2555万円×募集時利回り9.9%=予想分配金2,529,450円
2. 【不動産担保付き】さくら中部セレクトファンド1号(オープン記念特別配当)
募集金額505万円×募集時利回り8%=予想分配金404,000円
3. 【LCホールディングス保証付き】LCGF82号~新春お年玉キャンペーン~
募集金額1005万円×募集時利回り6%=予想分配金603,000円
4. SBISLコーポラティブハウスローンファンド14号2015年2月第1号
募集金額4600万円×募集時利回り4%=予想分配金1,840,000円

※各予想分配金には源泉徴収及び各種手数料は加味せず

募集時利回りは1. ラッキーバンクの9.9%が最も高い数字です。

ただし、募集金額は4. SBISL(SBIソーシャルレンディング)が4600万円と最大となっています。
分配金合計では、利回りの高い分。1. ラッキバーンクの案件が2,529,450円と最大。

2. さくらSLの案件は利回りは8%と高めですが、募集金額が505万円と最小であり、分配金額も404,000円と最低額となっています。

各社の募集金額、募集時利回り、予想分配金を並べることで、利回りの比較はもちろん、各案件にどの程度の資金を投じることができるのかを検討することも可能になります。
(例えば200万円の募集案件に100万円投じるのは、ファンドの大半のリスクを取ることになるので、リスク管理の面からオススメできません)

平均利回りの考え方

上記はほぼ同じ内容の案件を各社で取り上げています。
それでも利回りは4~9.9%と幅があり、平均利回りは6.9%となります。

平均利回りより上の1.や2.に投資するか、保守的に3.や4.に投資するか、その判断を行う際には、各案件の詳細をもう少し掘り下げる必要があります。

ただ類似ファンドの平均値を知ることで、検討中のファンドが類似ファンドと比べて利回りやリスクの高さを知ることができます。

ソーシャルレンディングにおける分配金を高く保つには

ソーシャルレンディング投資において、分配金=利益金額を高く保つには、やはり高利回り案件への投資が第一となります。
しかしながら、高い利回りのファンドに無思慮に投資するのは避けるべきでしょう。

投資家が可能な範囲でリスクを下げながら、高利回り案件に投資することが分配金を高く保つ鍵となります。

分散投資が大切

具体的な方法としては、ソーシャルレンディングに限らず投資の王道として、分散投資が挙げられます。

100万円の投資資金の場合、一気に1案件に100万円を投じるのではなく、例えば20万円ずつ5案件、それも別々の会社の案件に投資することで、もしもの場合の被害を抑えることができます。

仮にファンドを分散させたとしても、同じ事業者の案件ばかりに投資の場合、事業者が破綻する等でファンド全体に影響があると、投資家の資金は事業者と一蓮托生となります。

ソーシャルレンディング投資のリスクは、各案件のリスクもありますが、運営会社のリスクも存在しているため、分散投資を行う際には、ファンドの分散のみならず運営会社の分散も行う必要があります。

分散投資も様々

また、ファンド及び事業者の分散だけでなく、案件内容の分散(不動産だけでなく再生エネルギー他にも幅広く投資する等)、時間の分散(投資資金を一気に投じるのではなく、数か月~1年かけて順次投資を行う)といった分散を行うことで、よりリスク分散を図ることができます。

ただしリスクを分散させても、最終的にリスクをゼロにすることはできないので、その点は理解した上で、高利回り案件への投資は行う必要があります。

まとめ

ソーシャルレンディングに投資して100万円が110万円になった場合でも、償還額100万円で分配金額10万円の場合と、償還額80万円で分配金額30万円の場合では、その意味合いは大きく異なります。

後者の場合、ハイリスクハイリターン案件だった、と言うことが償還額と分配金額の内訳を見ることで一目瞭然となります。

投資家側としては、どうしても高い利回りを求めがちですが、投資検討の際は利回りだけではなく、募集金額を見る・分散投資を心掛ける等、高い利回りの後ろ側にあるリスクを避ける努力も必要不可欠となります。

高い利回りが期待できるソーシャルレンディング投資ですが、上記を踏まえることで、もしもの時の大失敗を避けることができます。参考になさってください。