クラウドクレジット杉山社長 インタビュー

クラウドクレジット杉山社長 インタビュー

南米、ヨーロッパ、アフリカなど、新興国のローンを中心に取り扱う海外に特化したソーシャルレンディング事業者、クラウドクレジット
今回は、クラウドクレジットを牽引する杉山社長にこれまでの半生とクラウドクレジットの特徴、そして今後の方針について語っていただきました。

周りを笑顔にさせていた少年時代

出身は愛媛県の松山市です。道後温泉から歩いて10分ほどのところに住んでいました。両親とも公務員で、父は大学で哲学を、母は留学生に日本語を教えていました。兄弟は姉が一人います。

小学生の頃は冗談が大好きな陽気な子供でした。中学校では、卓球部に所属。当時の卓球は今のように盛り上がっておらず、小学校時代の草野球仲間と野球部に入るはずだったのに入らなかったので、野球部の友達からは白い目でみられたものです(笑)。

高校は愛光高校という中高一貫の男子校に高校から入りました。その頃、得意だったのは世界史と物理でした。思い返せば、この頃から経済や世界の動きに興味がありましたね。

就職活動の時期になり、当初は防衛大学への進学を望んでいました。人のためになることをしたいと思っていた私は日本の防衛に課題感を抱いていたのです。しかしながら、校長先生に説得され、結果的には東京大学の法学部に入りました。今では進路希望を変更して良かったと感じています。

勉強と遊びを両立した大学生活

高校までは地方に住んでいたので、大学に入った時は都会育ちの学生と地方出身学生のギャップに驚きました。「地方組」にとって勉強中心の毎日は当たり前である一方、「都会組」にとって勉強はあくまでもオプションのひとつで、趣味や遊びを中心とした毎日の生活の中に勉強があるように見えました。

それに影響された私は、勉強はしながらも、大学2年の時までは遊びもしっかり楽しんでいました。音楽サークルにも所属し、フルートを吹いていました。

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金融の世界へ導いたたった一冊の本

大学二年生時にたまたま読んだのが「天才たちの誤算」という本。理論を駆使して市場の上下に関わらず利益を追求するというヘッジファンドに感銘を受け、金融の世界へ興味を持ち始めました。

ところが、私は法学部所属。理系の学生ではなかったため、そもそもデリバティブやクオンツといった高度な数学や金融工学を駆使する仕事に関われるのかさえも不明でした。
どうすれば良いのか考えた末、少なくとも数学系の資格を取る必要性を感じ、大学3年の時に、米国アクチュアリーという資格の勉強を行い、8次くらいまである試験の1次、2次というとても初等のところではあるのですが、一部を無事取得することができました。

金融の道に進みたいと強く思っていた私は、大和証券のインターンに参加。クオンツ部門でのインターンを経て、大和証券に内定をいただきました。

就職活動を終えても金融工学を学びたいと思った私は、LTCMという米国のヘッジファンド※1で働いた経験がある教授のゼミに所属しました。ゼミを通じてリアルな金融工学を学んだ経験は今も生かされています。

金融業で強く感じた「実需」の大切さ

晴れて大和証券に入社。初めの2年間は金利のデリバティブ部門を希望し、契約書作成などドキュメンテーション業務に従事しました。

そんな中、転機が訪れたのは3年目。債券部門の社内ヘッジファンドを作るという話があり、これはチャンスだと思った私は迷いなく手を挙げ、立ち上げから関わることとなりました。
24歳にしてまさに自分がやりたいことを実現でき、非常に充実した日々を送ることができました。

その一方で、デリバティブのドキュメンテーション業務からヘッジファンドというキャリアを通じ、お客様とのリアルなお金のやりとりの部分を経験することができていないことに課題を感じていました。

金融は理論だけでなく、その背景にはリアルなお金の動きが存在します。
実際のお金の動きを観てみたいと思った私は、2008年にイギリスのロイズ銀行日本支社に転職。同社の資金部長、子会社の日本代表および運用責任者として働きました。

海外送金業に触れている中、「実需の重要性」を強く感じるようになりました。
海外に送金するという実需が伴えば、事業自体は円高や円安といった為替の流れにも左右されづらく、堅実に収益を生み出すことができます。
実際にリーマンショックに端を発する金融危機の最中にあっても同事業の経営は安定していました。

このことをきっかけに、大学生の頃から考えていた「理論を追求し、利益を求める」という思想を改め、金融においても「実需」こそが重要であると考えるようになりました。
この考え方の変化がクラウドクレジット創業のきっかけにもなっています。

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ソーシャルレンディングの仕組みを知り、クラウドクレジット創業へ

初めは銀行を作ろうと考えていたものの、銀行を作るには100億円もの膨大な資金が必要であると知り挫折をしました。

そんな時、友人に教えてもらってたまたま読んだソーシャルファイナンス革命という本の中でソーシャルレンディングの仕組みを知り、まさにこれだと思いました。
具体的に事業の構想を考え始めたのは2012年の夏でした。

資金需要のある国をリサーチしている中でペルーという国に行き着き、知り合いのペルー人から現地の金融機関を紹介してもらう機会もあり、実際に現地に行って調査をしたりしました。
ここに大きなビジネスチャンスを感じ、2013年にクラウドクレジット株式会社を設立、2014年6月にクラウドクレジットを開業しました。

サービス名は群衆の「クラウド」と貸付というイメージを持ちやすい「クレジット」でクラウドクレジットとしました。

準備段階で一番苦労したのは第二種金融商品取引業者としての登録でした。当局とのやり取りに予想以上の時間を要してしまい、会社設立からサービス開始までの期間がしばらく空いてしまいました。その間は当然ファンド組成などもできず、歯がゆい思いをしました。

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個人が海外の企業に投資できる世界へ

海外のローンに投資できる機会を提供するという部分がクラウドクレジットの強みです。社内には経験豊富な金融のプロフェッショナル人材が多数在籍しており、良質な海外案件を提供するための体制が整っています。

当社で取り扱っている海外の個人ローン案件は、1社に対する貸付ではなく複数の債務者が対象となっているため、リスク分散が効いています。

お客様の資金が、カメルーンやペルーといった途上国の成長資金として活用されるという社会的意義もあります。ぜひ、投資ポートフォリオの一つとして検討いただきたいと思います。

デフォルトは不可避という前提に立ったファンド設計

株式投資などと異なり、ソーシャルレンディングは保全性の高い金融商品として見られる傾向があります。

しかし、貸付という経済活動において、永続的にデフォルト率が0パーセントというのはありえません。貸倒れが起きないことを約束してしまうと投資活動の幅が制限され、多様性のあるファンドを提供することが難しくなってしまいます。

「デフォルトは起こらない」ではなく「デフォルトは必ず起こるもの」ということを前提に、リスクコントロールしていく姿勢が重要だと考えています。

例えば、ファンド10件に投資し、1ファンドが元本割れを起こしたとします。そのファンドの30%が元本割れしたとしても、全体としては3%です。他の9ファンドが9パーセントずつ利益を生み出すことができれば、最終的にはトータルで利益を得ることができます。

元本割れも考慮した上で、ソーシャルレンディングを堅実かつ複利で増えるアセットとして捉えることが大切です。

今年中に15種類のファンドを提供へ

分散投資が重要である一方、現在のソーシャルレンディング業界にはファンドの種類がまだまだ少ないのも事実。これに対しては弊社が積極的に動いていく必要があると考えています。今年中に異なるテーマのファンドを15種類ほどご提供したいと思っています。

ファンドの種類だけではなく、サイトのユーザビリティという点でも課題は山積です。これまでは案件の精査やコンプライアンス体制の構築などファンドに関わる業務に重点を置いていましたが、今後は、投資家様の利便性を追求し、サイト機能の充実を図っていく予定です。

ソーシャルレンディング事業で社会貢献を

これまでは銀行やノンバンクといった企業のみがローンを通じて経済の発展に貢献してきました。今後は、ソーシャルレンディングを通じて、個人がローンに投資して経済発展に貢献できるようになります。

クラウドクレジットの仕組みを通じて、投資家様のアセットを増やしていくことはもちろん、社会のお金がより円滑に流れる循環を作っていきたいと思います。

1)1998年の秋頃に実質破綻

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