ソーシャルレンディング事業者の借り手企業数はどれくらいか

ソーシャルレンディング事業者の借り手企業数はどれくらいか

こんにちは。中田健介です。

ソーシャルレンディング各事業者の借り手企業は何社くらいなのでしょうか。
借り手企業が多い事業者の方が安定的かつ継続的にファンドを募集でき、投資家にとっても分散投資がしやすくなるでしょう。「借り手企業の数」は、事業者を評価する上での一つの基準になりそうです。

今回は各事業者の借り手企業数を調べてみました。

借り手企業の数え方

例えばmaneoは、ファンド募集画面で借り手企業をそれぞれ「A社」「B社」などのように表記しています。こうした事業者は借り手を数えることができます。

maneoファンド募集画面

ただ、募集ファンド数は多いところだと何千件もあり、手作業で数えるのはかなり大変なので、クラウドポートが収集している各社ファンド募集データを入手し、それを元に集計しました。

しかし、そもそもラッキーバンクやトラストレンディングなどではファンド募集画面で借り手を識別できるようになっていません。こうした事業者は数えようがないので対象外とします。

各事業者の借り手企業数

こうして調べた各事業者の借り手企業数は以下の通りです。借り手企業数の多い順にランキングしました。また、募集ファンド数も合わせて記載しました。

各社の借り手企業数ランキング

やはり一番借り手企業数が多いのはmaneoで、51社でした。
とはいえ、募集ファンド数3631件に対する借り手企業数としては意外に少ない印象です。平均すると1社あたり約70ファンドの借り手となっています。

2位はクラウドバンクで23社、3位はガイアファンディングで17社でした。いずれもサービス開始時期が比較的早いため、順当なところではないでしょうか。

また、7位のクラウドリースは募集ファンド数が801件と非常に多いのに対して、借り手企業数は4社(事業者M社、F社、U社、D社)と意外な事実もわかりました。実に1社あたり約200ファンドの借り手ということがみられます。

アメリカンファンディング、グリーンインフラレンディング、さくらソーシャルレンディング、キャッシュフローファイナンスの4社はいずれも関連会社・子会社に対して融資する仕組みのため、全ファンドで借り手企業は基本的に同じです。

こうして見ると、各事業者とも借り手企業数は意外に少なく、新規の借り手を積極的に増やすよりも既存の借り手に複数回あるいは継続的に貸し出しを行う傾向があるようです。

これには様々な理由が考えられるでしょう。新規の借り手を探すことや審査することにコストがかかるためでしょうか。返済実績のある企業の方が事業者あるいは投資家としても安心できるということもあるかもしれません。

全事業者を合わせても借り手企業数は142社となり、想像していたよりもかなり少ないと感じます。傾向を鑑みるに、借り手企業数が「不明」の事業者を合わせても200社程度ではないでしょうか。

日本でソーシャルレンディングを通じて資金調達をしたことのある企業数は200社ほどということは、その分まだまだ伸びしろがあるとも言えそうです。

まとめ

これまであまり語られてきませんでしたが、サービス事業者を選択する際には「借り手企業数がどれだけあるか」も基準の一つとして考慮したほうがよいのではないでしょうか。

その際は今回の記事を参考としていただければと思います。