アメリカでの投資をしてきた私が考える日本円運用するのにぴったりな投資:ソーシャルレンディング

アメリカでの投資をしてきた私が考える日本円運用するのにぴったりな投資:ソーシャルレンディング

こんにちは、今村咲です。
今回は私の個人的な投資哲学とソーシャルレンディングで投資している理由についてお話しします。

私について

数年前に日本に戻ってきましたが、それまではアメリカで25年間暮らしていました。
投資を始めたのもアメリカです。最初は米国の個別株と投資信託から始め、不動産投資も経て、投資歴15年の今は個別株とETFに落ち着き

現在はフリーランスで日英翻訳業をしています。また、1年ほど前からブログ「経済的自由のススメ」で、好きなことをして労働所得を得て投資で不労所得を得る形の経済的自由について発信するようになりました。

投資哲学

私の投資哲学は以下の通りです。

投資しないという選択はあり得ない

日本銀行調査統計局によると、日本の家庭では50%以上の金融資産が現金や預金です。一方、債務証券、投資信託、株式等は全て足しても15%ほどしかありません。

個人的には、50%以上の資産が「遊んでいる」という状態には信じがたいものがあります。日本は定期の金利も驚くほど低いので、資金の流動性を確保するためだとしても、これほどの資金を現金や預金で持っておく意味があるとは思えません。将来のことを考えると、むしろそのような資産の保有の仕方はリスクだと考えています。

ちなみにアメリカでは現金や預金で保有されている金融資産は14%ほどです。私個人としては10%弱です。

本質的な面を検討して長期で投資する

投資は基本的に長期で保有するという前提でおこなっています。
そのため、本質的な面を重点的に検討してこの銘柄ならずっと保有できると思ったら買い、年に1、2回ポートフォリオを見直す際に本質的な変化があって売るべきと判断した場合だけ売っています。

ちなみに生まれて初めて買った銘柄は2003年1月に買って以来ずっと保有しています。また、短期的な情報に左右されたくないので、それぞれの銘柄の日々の値動きや決算報告などはほとんど見ないというスタイルです。

積極的にリスクをとる

投資においては機会費用を考えるとリスクをとらない(=投資しない)こと自体がリスクだと考えています。
実際のところ、リスクなしでリターンを得ることはできません。

リスクにきちんと向き合うこと、そしてその際には、期待リターンに値するリスクなのか、同レベルの期待リターンを得られる他の選択肢と比べてどうなのかなど、リターンと併せて検討することを大切にしています。

そのうえで合理的だと判断できるリスクや、自分で納得できるリスクであれば積極的にとります。
※リスクの検討というのは勉強すればある程度はできるようになるものであり、投資をしたいなら実際に練習しなければならないことだと思っています。

過剰または不要な分散投資はしない

私は「分散というのは投資の手段や結果であって目的ではない」と考えています。

つまり、分散はあくまでも「リスクを取りたいが念のためヘッジしておきたい」という場合の手段、または「たくさん投資を積み重ねていったらそうなった」という結果であり、本来は分散を前提に投資すべきではない、ということです。

分散を前提にするとリスクの幅が小さくなる分、リターンの幅も小さくなるからです。

ただ、全く投資しないよりはするほうが良いとは思うので、リスクの見極めがうまくできない初心者やリスク検討が煩わしいと感じる人は分散ありきでも投資するべきだと思います。

でもそうでない場合は、まずリスクの見極めに力を注ぎ、必要であればヘッジして投資件数自体を増やしていくべきだと思っています。

ソーシャルレンディングで投資を始めた理由

このような投資哲学を持ち、ずっと米国株式市場で投資してきたわけですが、日本に戻ってきて日本円で収入を得るようになってからそれをどう運用するかが課題になりました。

もちろん日本円をドルに替えて米国株を買うというオプションもありましたが、それまでの資産は全てドルだったので、あえてここは日本円のまま(またはドル以外の通貨)で運用したいと考えたからです。

日本において検討した3つの投資方法

最初に検討したのは日本株です。

しかし、日本の株式市場はその性質上、長期投資に向いていないと私は考えています。また、銘柄の本質的な価値とはあまり関係がないノイズや挙動が多いため、逆に短期志向の投資を促進する形になっています。そのため、日本株投資は避けました。

株式の他に日本ではFXも盛んですが、こちらも短期で売買することが前提となるので投資していません。不動産は長期投資が可能ですが、直接自分で所有すると流動性の問題が出てくるので選択肢からはずれることとなりました。

ソーシャルレンディングで投資を始めたきっかけ

このように、自分に合う投資オプションが見つからず、「どうやって日本円を運用すればいいんだろう」と思案していたある日、たまたま仕事でソーシャルレンディングに関するインタビュー記事の英訳を請けました。

ここで初めてソーシャルレンディングというコンセプトを知り、事業についても学びました。そして、「これは日本円の運用にちょうど良いのではないか」と考え、投資を始めることにしたのです。

ソーシャルレンディング投資を通して学んだ3つのこと

ソーシャルレンディング投資を通して学んだ3つのこと

そうしてソーシャルレンディングを始め大体1年になるのですが、現時点での投資額は1,300万円程度まで増えています。
投資先ソーシャルレンディング会社は投資額が多い順に、クラウドクレジット、ラッキーバンク、クラウドリース、LCレンディング、トラストレンディングです。

ソーシャルレンディングの投資歴自体は決して長くなく、会社数も限られているものの、これまでに実感したことを3つ挙げておきます。

会社自体を見極めることの大切さ

ソーシャルレンディングを始めたばかりの頃、あるソーシャルレンディング事業者のファンドに3ヶ月のファンドに25万円投資していました。

しかし、その後に、同事業者が、何を原資としてキャッシュバックキャンペーンを行っているのか、なぜ満額にならない状態で借り手がいるのか疑問を持つようになったので、そのファンドが満期になった時点で即座に完全撤退したのです。

やはり事前に会社のことをきちんと調べることが大事だとしみじみ思いました。

為替など派生的リスクのポテンシャル

個人的には為替市場についてはあまり詳しくないため、ソーシャルレンディングを始めた当初は「よく分からないものはヘッジ」という判断のもと、為替リスクがあるファンドの場合は為替ヘッジがあるものを主に選んでいました。

しかし、やはりどのくらいの影響が出るのか理解したいという気持ちもあり(このやり方はおすすめできませんが)、試すために為替ヘッジなしのファンドにも投資していました。

その後、クラウドクレジットが「満期時運用レポート」を出すようになり、ちょうどBrexitの影響で円高になった際に満期になったファンドの結果を見たところ、元本割れは1%以下でした。

私が試しに買った為替ヘッジなしのファンドはBrexit後の円高がぐっと戻り円安になったところで満期になったため、期待利回りを10%以上も上回る結果となりました。

よく分からないため自動的に避けていた為替リスクですが、ファンドのもともとの期待利回りやその他の状況によっては、積極的にとるべきリスクとなるかもしれないと感じました。

もちろんきちんと学んで検討した上で投資することを肝に銘じなければいけません。

融資の構造を理解することの大切さ

この1年間だけでたくさんの会社がソーシャルレンディングに参入しました。それに伴い、貸し付けの構造も多様化してきています。

具体的には金融商品取引業を委託している形の会社(maneo系)や貸金業ライセンスが必要ない海外の貸し付けや関連会社への貸し付けが増えました。また、他の「ソーシャルレンディング」の構造とは異なり、不動産特定共同事業法にもとづいたクラウドファンディングがソーシャルレンディングと並んで表現されることも多くあります。

ファンドの含まれる案件を検討するとき、この辺りの構造を理解していないときちんとリスクを検討できないことがあります。そういう意味では、今後さらにどのような展開があるかしっかり見ておく必要があると感じています。

まだまだ成長余力のあるソーシャルレンディング

まだまだソーシャルレンディングが業界として伸びることは間違いないと考えています。
ソーシャルレンディングを通して資金を集める事業は増え、ソーシャルレンディングを通して資金を運用する投資家も増え、法制度や税制度も今後は徐々に整ってくるでしょう。

その一方、ソーシャルレンディングの会社は構造的にも貸し付け分野的にもさらに多様化するのではないかと思います。
そんな中、どのような分野での貸し付けが伸び、どのような会社がコンスタントに高利回りのファンドを組み続け、どのような会社が淘汰されていくのかを観察しながら投資していくのはなかなか面白いのではないかと期待しています。

まとめ

主な資産(ドル)は米国株とETFで運用、そして日本円はソーシャルレンディングで運用という形に落ち着いてきたわけですが、今のところ悪くないと思っています。日本株やFXのような常に市場を見て売買しないと利益が出せない形の投資が苦手な人には米国株とソーシャルレンディングという組み合わせがおすすめです。