こんにちは、A氏と申します。

今回は、私の投資全般やソーシャルレンディングの経歴について書きます。

振り返ると、多くの失敗と成功を繰り返しながら、最近になってようやく安定した資産運用を確立できてきました。
これからソーシャルレンディング投資を始めたい人、投資でうまく資産が増やせてない人の参考になれば幸いです。

投資歴12年 A氏の投資経歴

私が投資を始めたのは、今から12年前の2005年でした。
社会人2年目を迎えた23歳の私は、社会人の生活リズムにも慣れ、少しずつ貯金ができるようになってきたので、余剰資金を投資に回そうと考え始めていました。

株式投資でお金と時間を浪費!

2005年当時の日本は、小泉内閣のもと日本経済の見通しが明るく、株価も上昇傾向でした。
時を同じくしてネット証券ブームが巻き起こり、個人投資家による株式投資熱が一気に高まっていた中、まず私が始めたのは株式投資でした。

右も左も分からないので、とりあえずマネー系雑誌を参考に様々な日本株に投資をしました。
投資初心者の私は資産の増減に耐性がないため、1銘柄ごとに生じる利益と損失に一喜一憂していたことを良く覚えています。

また、株式市場が開いているのは平日日中で、仕事に集中できず、勤務中も保有銘柄の株価動向を会社のPCでチェックしていました。そして週末は次の投資銘柄を必死に探すなど、とにかく時間を使っていました。

時間を使って収益が上がれば良いのものの、株式投資のパフォーマンスは完全にマイナス。
かくして最初の株式投資は、お金も時間も浪費するだけの大失敗を経験しました。

FXでインカムゲインと出会う

株式投資を始めて1年が経った2006年、投資元本が半分になってしまったショックもあり、株式はほとんど売買しなくなっていました。
ちょうどその頃、FXブーム日本に訪れました。そんなブームの影響を受けて私もFXを始めたのです。

FXを始めてまもなく、インカムゲインという利益の考え方に出会いました。
FXでは、通貨間の金利差に応じてスワップというインカムゲインを毎日得ることができます。
当時は、豪ドルやニュージーランドドルを用いて年間利回り6%~8%ものスワップ利益を得られました。

定期的で確実に利益が積みあがるインカムゲインの素晴らしさに魅了され、豪ドルを中心に運用を進めました。

2006年にFXを始め1年半ほどは順調に運用できてました。
しかし、2008年の金融危機(サブプライムローンやリーマンショック)によってFX相場は大荒れとなり、各国通貨の金利も大幅に下がってしまいました。
当然、豪ドルなどの高金利通貨のインカムゲインも魅力がなくなってしまいました。

長期投資の王道、インデックス投信で安定収益

2011年頃、インカムゲインの魅力を失ったFXからは資金を引き揚げ、新たな投資先を探していました。

そこで、長期投資の王道とも言えるインデックス投資信託の積立投資を行うことにしました。
銘柄選びに時間をかけたり、短期的な評価額の上下動に一喜一憂する無駄をなくし、安定的に利回りを得たいと考えたのです。

セミナーや書籍で勉強した結果、先進国株式を中心に、手数料の安いインデックス投信を毎月積み立てることにしました。
その結果、短期的には評価損もあれど、年平均7%前後で利益が出ました。

※今現在もインデックス投信を中心に資産運用を行っています。

兼業投資家にとって最も大切なこと

株式、FX、インデックス投資信託の順で私の投資歴は進んできました。

この経験から私が得た気付きは、時間をかけず安定的に収益をあげられる投資商品を見つけることが、サラリーマンをしながら投資する人(兼業投資家)にとって大切だということです。

一般のサラリーマンは、仕事や家庭を抱えながら頻繁に売買をくり返すような投資を継続するには相当の負荷がかかるでしょう。

情報収集と売買をこまめに行う必要があるため、「個別株やFXなど市況が動きやすい投資先で儲けを出すことは一般のサラリーマンには向いていないのではないか」と、経験則から思うのです。

例えばインデックス投信の積立てのように、手間をあまりかけなくとも安定的に資産を増やせる投資商品を軸に資産形成すべきというのが、私が12年間の投資経験で出した結論です。

そして今は、次の運用先として、ソーシャルレンディングに注目しています。

ソーシャルレンディングと出会う

私とソーシャルレンディングが出会ったのは2015年の半ばです。

現在のソーシャルレンディングは年間期待利回り5%以上※1と収益性が高く、案件によっては担保付きで安全性も高いと言われています。

0%金利の世の中で年換算利回り5%の金融商品なんて、多くの人が嘘くさいと思うでしょう。融資先企業に問題が生じなければ、手間があまりかからず当初利回りが安定的に得られるなんて、あやしいですよね。

私も「何か裏があるに違いない」とか、「詐欺かもしれない」と疑ってかかった1人です。

しかし、いざソーシャルレンディングを運営する企業を調べると、上場企業グループの運営会社や、伊藤忠商事・GMOなどの優良企業から出資を受けた運営会社があることが分かりました。
またクチコミ、体験談を調べても、それほど悪い噂も無い状況でした。

調べれば調べるほど、ソーシャルレンディングへの疑念が晴れていきました。
大げさかもしれませんが、そうして、「ソーシャルレンディングは個人投資における革命だ」と思うようになりました。

投資中のソーシャルレンディング

私が投資しているソーシャルレンディングの特徴をまとめたのが下表となります。

ソーシャルレンディング会社 特徴
maneo ソーシャルレンディングの老舗的な存在で、業界シェアNO1(会員数・成立金額など)。上場企業:GMOグループとも提携し、さらなる拡大を目指す。
アメリカンファンディング maneoグループの新興ソーシャルレンディングでアメリカ不動産事業者に対する融資を行う。国内案件に比べて利回りが高く、担保はアメリカ不動産。
Crowdcredit 海外を中心に案件種類は最も豊富で、ペルーやカメルーンなどフロンティア市場も投資対象となっている。年換算利回り10%越えの案件が多数ある。
OwnersBook 不動産専門のソーシャルレンディング。不動産鑑定士を含む不動産エキスパートが厳選した物件に対して、OwnersBook投資家はメザニンローン(劣後ローン)で出資。
みんなのクレジット 豊富なキャッシュバックキャンペーンで話題になったが、2017年の金融検査で管理上の不備が見つかり、2017年3月~4月に1カ月間の業務停止処分を受ける。※2

ソーシャルレンディングの運用実績(2017年4月26日時点)

上表のソーシャルレンディングの運用実績は以下のようになっています。
2015年5月の運用開始以来、1円たりとも運用損失を出しておらず安定しており、まさにほったらかし資産運用が実現できています。

maneo

運用開始時期 投資元本 累計分配額 運用損失額 案件平均利回り
2015年5月 500,000円 28,974円 0円 5.5%

ソーシャルレンディングの中で最も大きな金額を投資してます。
ファンドの償還も既に5件ほど経験済みで、運用するなかで問題を感じることもありません。

アメリカンファンディング

運用開始時期 投資元本 累計分配額 運用損失額 案件平均利回り
2016年8月 300,000円 11,469円 0円 9.5%

ファンドの償還は既に1件経験済みです。
高い利回りが魅力ですが、ここまでは特に問題を感じることはありません。

Crowdcredit

運用開始時期 投資元本 累計分配額 運用損失額 案件平均利回り
2016年10月 100,000円 0円 0円 10.5%

平均期待利回り10.5%と、私が投資する中で最も期待利回りが高いソーシャルレンディングです。
 ※累計分配額が0円となっている理由は、分配開始が2017年5月を予定しているためです。

OwnersBook

運用開始時期 投資元本 累計分配額 運用損失額 案件平均利回り
2017年4月 100,000円 0円 0円 5.0%

OwnersBookはまだ投資し始めたばかりなので、分配金も発生していません。
案件利回りは私が投資するソーシャルレンディングで最も低いです。

みんなのクレジット

運用開始時期 投資元本 累計分配額 運用損失額 案件平均利回り
2016年10月 150,000円 19,189円 0円 6.0%

2016年10月から運用を始めたばかりで完済された案件はありません。
金融検査の結果、2017年3~4月にかけて業務停止処分を受けたため、資金の引き上げを検討してます。
※分配額の中にはキャッシュバックキャンペーンで受け取った15,000円が含まれます。

インデックス投資信託とソーシャルレンディングの比較

2015年からはインデックス投信に加え、ソーシャルレンディング投資を始めました。どちらも手間がかからない資産運用である一方、それぞれ異なる特性があります。

2016年度の騰落率比較

2016年の両者の運用パフォーマンスを比較すると違いがはっきりと理解できます。

下図は私の実際の資産運用をもとに作成したもので、2016年度のソーシャルレンディング:maneoと投資信託の騰落率推移を表現したものです。(投資信託:先進国株式、先進国債券、日本株式、海外REITのインデックス投信で構成)

2016年度のソーシャルレンディング:maneoと投資信託の騰落率推移

このグラフから両者について以下の2つの特徴を読み解くことができます。

  • 投資信託は株式や為替の影響を受けて大きくプラスやマイナスへ変動しながら推移する
  • ソーシャルレンディングは安定的に収益を積み上げながら推移する

この結果から、ソーシャルレンディングの方が安定感があることを理解してもらえるでしょう。
1点補足を加えると、2014年や2015年は世界的に株式が好調だったため、投資信託の方が最終収益が大きかったと想定されます。

ソーシャルレンディングに投資する際の注意点

ソーシャルレンディングへの投資では、ソーシャルレンディング事業者と案件をしっかり吟味することで、安定的に収益をあげられると私は感じています。

ソーシャルレンディングに投資する際、特に私が注意している点をご紹介します。

ソーシャルレンディング事業者のリスク

maneo、ラッキーバック、Crowdcreditなどソーシャルレンディング事業者が乱立するなかで、事業者選びは非常に重要です。

ソーシャルレンディング事業者が倒産したり、不正で業務停止になっていては、投資家の資金のリスクが高まります。
ソーシャルレンディング事業者選定の際、私は以下の点を注意して調べるようにしています。

  • 株主構成
  • 代表取締役の経歴
  • ファンド案件の説明の丁寧さ

1点目の株主構成は外部企業の出資などが入っていれば、第3者によるチェックが行われているため、信頼度の指標としています。

2点目の代表取締役の経歴は、「過去に事業を失敗させてないか」「反社会的勢力でないか」などのチェックを行います。
過去に事業を失敗させている代表は、私の経験上、同じことを繰り返す可能性が高いと感じてます。

3点目の投資案件の説明の丁寧さは、貸出先企業の審査をしっかり行えているかを表すと考えています。

特に2点目と3点目に納得感がないソーシャルレンディング事業者には、お金を預けたいと思いません。

融資先の貸倒れリスク

ソーシャルレンディング事業者が決まったら、次に融資先企業の選別が大切です。

貸倒れが発生すると、当初予定していた返済ができなくなってしまい、最悪の場合は投資家資金が毀損することになります。

日本リスク・データ・バンク社の独自調査によると、2016年12月の全業種の平均貸倒れ率は1.07%という結果が出ています。
つまり、100件貸出をすると1件はデフォルトが生じる計算になり、ソーシャルレンディングでも1.07%以上で貸倒れの可能性があると考えると、慎重に投資すべきであると考えてます。

(参考:RDB企業デフォルト率)
http://www.riskdatabank.co.jp/rdb/wp-content/uploads/201612Rep_RDBEDR_pub.pdf

貸倒れリスクへの対策

どれだけ頑張って調べても、必ず貸倒れ案件にあうリスクはあります。
そのため、私は貸倒れにあっても資金を回収する視点に立って、その案件の担保や保証について必ず調べます。

また、担保や保証があることを確認するに留まらず、担保や保証がカバーする金額とファンド総額を比較して、安全性を計測します。

例えば1,000万円のファンドで担保不動産の評価額が500万円しかない場合、万一の時に戻ってくる投資資金は半分程度になります。これでは資金を守ることはできません。
「担保や保証がカバーする金額がファンド総額を超えているか?」が重要なのです。

今後、ソーシャルレンディングへ投資の投資額を増やします

わたしのポートフォリオのなかでソーシャルレンディングは既に大きな割合となってますが、ここ2年間の運用実績を受けて、今後はさらに投資額を増やそうと考えてます。

株式投資よりもリターンは小さいものの、やはり手間をかけなくとも安定的に収益を積み上げてくれる投資商品は楽で、自分の生活スタイルに合っていると思います。

しかしソーシャルレンディングもリスクはあるのですから、今後も油断することなく、ソーシャルレンディング事業者と案件をしっかり見極めて、投資していきたいと思います。

1)税引後
2)4月30日現在も金融商品取引業を休止中

執筆者紹介

A氏

外資系金融企業で現役サラリーマンとして仕事をする傍ら、投資ブログ「ManiMani」を運営。ソーシャルレンディングはもちろん、株式・投信・ETF・商品先物・FXなど、幅広く金融商品に関する情報を発信中。