手間がかからない投資!ロボアドバイザーとソーシャルレンディングの違いやそれぞれのメリット・デメリット

手間がかからない投資!ロボアドバイザーとソーシャルレンディングの違いやそれぞれのメリット・デメリット

昨今耳にするようになってきたフィンテックという言葉。

フィンテックと言えば、ビットコインが代表のような印象かもしれませんが、会計ソフトを始め非常に裾野の広い分野なのです。そしてソーシャルレンディングは、フィンテック分野に位置している資産運用サービスとなります。

今回は同じフィンテックの資産運用サービスに位置付けられる、ソーシャルレンディングとロボアドバイザーの違いを考察してみました。

同じフィンテック分野の資産運用サービスであるソーシャルレンディングとロボアドバイザーですが、違いを知ることで、資産運用の手助けになれると幸いです。

フィンテックについて

2016年頃から新聞・雑誌で名前を聞くようになってきたフィンテックという言葉。フィンテックという言葉はそもそも、金融を意味するFinanceと技術を意味するTechnologyを組み合わせた造語です。

これまで規制が多く自由にビジネスが出来なかった金融分野で、インターネット技術を利用して新しいビジネスや技術が徐々に立ち上がっており、これらのビジネスや技術を総称してフィンテックと表現されています。
フィンテックを利用したベンチャー企業も、アメリカだけではなく日本でも多く立ち上がっており、フィンテックベンチャーと言われています。

日本ではフィンテックを利用した会計ソフトが非常にシェアを伸ばしているとともに、フィンテックを利用した資産運用サービスも存在しています。資産運用サービスの中には、ロボアドバイザーとソーシャルレンディングが存在しています。

ロボアドバイザーとは?

手間がかからない投資!ロボアドバイザーとソーシャルレンディングの違いやそれぞれのメリット・デメリット

まずロボアドバイザーは投資信託で資産運用を行うサービスであることが大前提となります。

通常、投資家が投資信託で資産運用を行う場合、どの投資信託を買うべきかという点に頭を悩ませることが多いのではないでしょうか。

投資信託と一言で言っても、国内株式への投資から海外株式、そして債券、REITや金連動など、投資信託の種類は個人投資家ではカバーできないくらい多岐に渡るのです。

そんな種類豊富な投資信託の中から、自動で投資家のニーズに応じて最適な投資信託をピックアップするのがロボアドバイザーのサービスです。

これまでは人間が考えて作成していた投資信託でのポートフォリオを、人工知能の仕組みを利用してコンピューターに作成させるのがロボアドバイザーとなのです。

コンピューターの発達(人工知能の発達)がロボアドバイザーというサービスを生んでいるという点で、ロボアドバイザーはまさに時代の最先端を行く資産運用と言うことができます。

ロボアドバイザーのメリットとは?

人間の代わりに人工知能がポートフォリオを考えるので、純粋に過去のデータに基づいてポートフォリオが作成され、また人手を介さないため非常に安いコストでポートフォリオの作成が可能になります。

また投資家に対する質問事項を細かくすることで、投資家のニーズをより細かく吸い上げることもできます。

よってロボアドバイザーを利用の際は、一番最初の段階で投資方針について質問に対して答えていく、というのが一般的です。
質問に順次答えていくことでロボアドバイザーは投資家の投資における方向性や好みなどを考慮し、各投資家に応じたポートフォリオの提案を行うことになります。

このように、人工知能を利用することで、ユーザーに対し低コストでユーザーに応じた投資信託のポートフォリオの提案ができるため、既にネット証券を中心に多くの証券会社でロボアドバイザーのサービスが開始されています。

ロボアドバイザーとソーシャルレンディングの違い

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次にロボアドバイザーとソーシャルレンディングの違いを、下記に3点挙げました。

1. 投資信託で運用するか否か

前述のように、ロボアドバイザーの資産運用対象は投資信託となります。ロボアドバイザーは投資信託の購入をアドバイスするサービスであり、ロボアドバイザー自体が投資対象となる訳ではありません。

フィンテックでの資産運用と言っても、ロボアドバイザーは投資信託購入のサポート・アドバイズをするものである一方、ソーシャルレンディングはソーシャルレンディングのファンド自体が投資先となります。

2. ロボアドバイザーは相場性商品での資産運用となる

ロボアドバイザーでの資産運用は投資信託での資産運用となるため、当然毎日の資産額の上下が発生することになります。

商品の組み合わせ方によっては、相場変動を抑えた形でのポートフォリオを組むこともできますが、それでも価格変動のある投資信託を購入するという行為は避けられないため、ロボアドバイザーでの資産運用の場合は日々の相場変動から逃れることはできません。

一方、ソーシャルレンディングは日々の相場変動は生じません。
一旦投資を行った後は、投資家は予定通りに分配が行われるかどうかを待つだけとなります。

案件の状況が悪化した場合は、当然予定通りの資金分配が行われない可能性が高くなりますが、予定通りに運用が行われれば、返済及び分配の期日を日々の相場変動を気にすることなく待つのみとなります。

心理的負荷という意味では、ソーシャルレンディングの方が大いに楽でしょう。

3. ソーシャルレンディング以上にすることがないロボアドバイザー

投資信託での運用となるため、日々の価格変動が生じるロボアドバイザーでの資産運用。

しかし、最初に運用方針を設定してその後に設定を変えなければ、基本的に投資家はすることがありません。

ロボアドバイザーは決められたポートフォリオに従って、自動で毎月投資信託を購入します(多くのロボアドバイザーで自動積み立てサービスがセットになっています)。
よって、最初に運用方針を質問に答えながら作成した後、投資家が行うことは毎月の積立金を口座に入れるのみで、基本的に何もしなければならないことはありません。

もちろん相場性商品のため、価格変動が気になり、毎日の資産額の推移を確認する方はその分の手間がかかります。
しかし、売買自体はロボアドバイザーが行うため、投資家が価格変動に応じたからといって投資をコントロールするというわけではなく、資産額の変動を確認するだけなのです。

相場を見ていると、どうしても損切りしたり利益確定したりという誘惑に駆られることも生じるでしょう。
しかし、ロボアドバイザーはデータに基づきポートフォリオを組み資産運用を行っているため、下手に裁量判断を入れるのは避けるべきです。

そういった意味では、ロボアドバイザーでの資産運用は手間のかからない投資なのです。

一方のソーシャルレンディングは、ロボアドバイザーと比べると、かけなければならない手間が若干多い投資です。

どのソーシャルレンディング運営会社に口座開設を行い、どの案件に投資を行うかを考える必要があります。
また資金を全額一案件に投入するのはリスクが高いため、分散投資を行う場合は、どの運営会社のどの案件に分散すべきかなどを考える必要があります。

ソーシャルレンディング投資には1日あたり10〜12分ほどの手間しかかからないものの※1、コンピューターが投資のお膳立てをしてくれて、更には自動的に積み立て投資まで行うロボアドバイザーと比べると若干手間が必要です。

ソーシャルレンディングもロボアドバイザーも一長一短

ソーシャルレンディングとロボアドバイザー。
両者とも入口は確かにITですが、その先の世界は随分と違ったものです。

ソーシャルレンディングは日々の相場変動が無いため、毎日相場をチェックし、一喜一憂する必要がありません。
また、手間に関しては、投資を実行する際にファンドを選ぶ必要があり、その選定などに時間がかかりますが、投資を実行すればただ待つだけというのが実際のところです。

一方、ロボアドバイザーは相場変動があるため、人によっては落ち着かず相場が気になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、ロボアドバイザーはソーシャルレンディングよりも投資の手間がかからないため、合う人には最適の資産運用サービスともいえるのではないでしょうか。

投資とは、投資家によって合うものも合わないものもあるでしょう。

今回挙げた投資商品よりも、さらに相場変動が激しいFXでの投資などが合う方もいればソーシャルレンディングのように比較的リスクを抑えられるものが合うという方もいます。

ソーシャルレンディングもロボアドバイザーも同様、自分の性格に合うかどうかや、利回り、手間、リスクなど、様々な観点から自分に合うものを選ぶようにしましょう。

1)ソーシャルレンディング投資はどれくらいの手間がかかる?投資家10名に聞いてみた