ソーシャルレンディング事業者についてインターネットで調べてみると、良い評判から悪い評判まで様々なものが見られます。

しかしながら、それらのどれが事実でどれが誤りなのかまでは言及されていないことが多いのではないでしょうか。

今回は、ソーシャルレンディング事業者の中でも最大手のmaneo(マネオ)について、検証可能な評判の事実関係について全てご紹介します。

maneoの良い評判2つ

maneoの良い評判としては、「運営実績が豊富」「株主に大手の資本が入っているので安全」といったものがありました。それぞれについて検証します。

【評判1】運営実績が豊富

maneoは2008年にソーシャルレンディングサービスを開始しており、すでに8年の運営実績があります。

また、現在※1までに5000件以上のファンドを募集しており、貸出実績は680億円以上、分配額は550億円以上と、いずれも日本のソーシャルレンディングの中では圧倒的な一位の座についています。
また、2016年の貸出額は217.7億円で、ソーシャルレンディング業界のシェアでは40%以上を占めています。

したがって、maneo(マネオ)は運営実績が豊富だという評判は正しいと言えるでしょう。

【評判2】株主に大手の資本が入っている

調査したところ、maneo(マネオ)の出資者には以下の企業が名前を連ねています。

  • GMOクリックホールディングス株式会社
  • 株式会社VOYAGE VENTURES(ベンチャーキャピタル)
  • モバイル・インターネットキャピタル株式会社(株式会社NTTドコモ・みずほ証券株式会社などが出資するベンチャーキャピタル)
  • SMBCベンチャーキャピタル
  • Spiral Ventures Japan(ベンチャーキャピタル)
  • 株式会社アイビス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャーキャピタル)
  • 池田泉州キャピタル株式会社(池田泉州銀行が出資するベンチャーキャピタル)

見ての通り、出資者の中には銀行や証券会社系のベンチャーキャピタルもいます。

したがって、maneo(マネオ)の「株主に大手の資本が入っている」という評判も正しいと言えるでしょう。

また、当然、これらの企業は出資時にmaneoの情報を詳細にチェックしているはずなので、少なくとも出資時点では経営面で大きな問題はなかったと考えられます。

maneoの悪い評判3つ

一方、maneoの悪い評判としては「他に比べて利回りが低い」「返済遅延が発生したことがある」「個人への貸付を行っており、貸し倒れが多発している」といったものがありました。

【評判1】他のソーシャルレンディング事業者に比べて利回りが低い

2017年3月時点でのmaneoのファンドの平均利回りは6.6%で、全事業者では8.1%です※2

また、2年間の平均利回りの推移は以下のグラフの通りです。

maneo(マネオ)の評判・口コミとは?事実を検証
参照サイト:クラウドポート 会社別情報より

2016年の8月頃までは、maneoの平均利回りは全事業者とほぼ同水準でした。しかし、それ以降は全事業者の平均利回りよりも1.0~1.5%程度低い状態が続いています。

これは、maneoの利回り自体が下がっているわけではなく、高利回りをアピールする新規参入事業者が増えたため、全体的な利回りが上昇傾向にあることが原因であると思われます。

少なくとも現時点では、他のソーシャルレンディング事業者に比べて利回りが低いというのは事実と言えるでしょう。

【評判2】返済遅延が発生したことがある

maneoでの返済遅延は確かに発生しています。

まず、2014年に17件/計4.4億円のファンドで返済遅延が発生しています。ただし、この時はすべて保証付きのファンドだったため投資家への影響はありませんでした。
また、2017年3月に、3件/計4534万円のファンドで返済遅延が発生しました。
これについては現在※3でもまだ返済遅延の状態が続いています。

ただ、先ほども述べた通り、maneoのこれまでのファンド成立金額は680億以上であり、金額ベースでの返済遅延発生率は0.1%未満です。
これは一般的な銀行の企業向け融資などと比べても非常に低い水準であり、maneoの審査・回収の体制に大きな問題があるとは言えないでしょう。

それでも、返済遅延が起きていること自体は事実のため、この評判は正しいと言えます。

【評判3】個人への貸付を行っており、貸し倒れが多発している

maneoはたしかにサービス開始当初は個人向け貸し出しからスタートしました。また、貸し倒れが多発していたことも事実です。

しかし、返済遅延や貸し倒れが多発したため、2011年には個人向け貸し出しからは撤退し、それ以降は企業向け貸し出しに特化しています。

これらの経緯は、maneo創業者である妹尾賢俊氏が著書「ソーシャルレンディングという新しい投資のカタチ~みんなと幸せになるお金の使い方」の中で明らかにしています。

つまり、maneo(マネオ)が、「個人への貸付を行っており、貸し倒れが多発している」というのは過去においては事実であったが、現在は正しくないと言えます。

maneo(マネオ)の評判まとめ

以上より、maneoに関する評判の検証結果は以下の通りです。

【良い評判】
・運営実績が豊富:事実
・株主に大手の資本が入っている:本当

【悪い評判】
・他に比べて利回りが低い:現時点では事実
・返済遅延が発生したことがある:事実。ただし発生率は0.1%未満と非常に低い
・個人への貸付を行っており、貸し倒れが多発している:maneoは2011年以降個人向け貸付から撤退している。また、企業向け貸付では貸し倒れは発生していない。

1)2017年4月時点
2)クラウドポート 会社別情報より(https://www.crowdport.jp/company/detail/1)
3)2017年4月時点

執筆者紹介

クラウドポート編集部

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