こんにちは。中田健介です。
今回は、ソーシャルレンディング投資家のI氏に、ソーシャルレンディングを始めたきっかけや投資の際に注意されている点などについてインタビューさせていただきました。私自身も大変参考となる内容でしたので、是非参考にされてみてください。

——まずはプロフィールについて教えてください。

フリーランスで翻訳業をしています。翻訳におけるメインジャンルは人文社会科学系の学術論文の英訳です。
また、年齢は40代です。

——ソーシャルレンディングの他にはどんな投資をされていますか

米国株に投資をしています。

——ソーシャルレンディング投資を始めたのはいつ頃ですか

去年(編集注:2016年)の6月頃です。

——ソーシャルレンディングを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

数年前に日本に戻ってくるまでアメリカで25年暮らしており、主に米国株に投資をしておりました。
その後、日本に戻ってきて日本円でお金を稼ぐようになってからは日本株も検討はしました。しかし、日本の株式市場がどうしても好きになれず、日本円をどのように運用しようか困っていました。

そんなとき、仕事でクラウドクレジットの代表者取締役の杉山氏のインタビューを英訳する機会があり、そこで初めてソーシャルレンディングのことを知り、「これは自分に合うかもしれない」と思い、ソーシャルレンディング投資を始めました。

——最初にソーシャルレンディングを始めたときに不安はなかったですか

投資というものは必ずなんらかのリスクがあるものなので、特に不安は感じませんでした。

——これまで投資したソーシャルレンディングサービスは?

クラウドクレジット、ラッキーバンク、トラストレンディング、LCレンディング、クラウドリースです。

——これまでの投資額はいくらくらいでしょうか

1千万円ほどです。

——ソーシャルレンディングではいくらくらいの利益を得ていますか。

完済したファンドはまだ5本くらいしかないので、10万円くらいでしょうか。

——これまでに損をしたことはありますか

今のところありません。

——好きなソーシャルレンディング事業者はどこでしょうか。

クラウドクレジットは案件内容が面白いと思います。パフォーマンス的に好きなのはラッキーバンクですが、買付け競争が厳しいのが難点です。
また、トラストレンディング、LCレンディング、クラウドリースも好きです。投資はしていないものの、事業会社として良いなと思うのはOwnersBook(オーナーズブック)です。

——これから始めてみたい、あるいは投資額を増やしたいソーシャルレンディングサービスはありますか。

さくらソーシャルレンディングで面白いと思える案件が出てきたら投資を検討するかもしれません。

——ソーシャルレンディング投資の良いところはどんなところでしょうか。

投資するファンドを検討し、一旦投資してしまったら、あとは満期になるまで何もすることがないことですね。もともと株式投資でもあまり市場を見ないのですが、市場を見る必要という煩わしさがないのがソーシャルレンディングの良い点だと思います。

——ファンドを選ぶ際はどんな部分に気を付けていますか

そのファンドの運営会社が信頼できるかです。
具体的には、「きちんとした理念や方針を持って当事者意識でやっているか」、「実際に事業としてうまく運営できているか」、「ユーザーにきちんと情報提供をしているか」などを重視しています。

ソーシャルレンディングにおける投資においては、ファンド自体もきちんと検討しなければいけませんが、貸付先が不透明であるため、その分運営会社自体の信頼性が大切になると思います。

——ソーシャルレンディングのデメリットや懸念点はありますか。

今後、ソーシャルレンディングがより広く認知され、投資家の方々が増えてくると、利回りが下がってくるのではないかと思います。この先、いつ頃まで今のような利回り水準で投資できるのか不明というのが懸念と言えるのではないでしょうか。

——ソーシャルレンディング事業者に改善してほしい部分はありますか。

今のところ、どのソーシャルレンディング事業者のウェブサイトでも、「運用状況」、「投資履歴」、「明細」などが少し見づらく、複数のファンドに投資している場合、投資状況の全体像が分かりにくいので、この部分を改善して欲しいと思います。

——ソーシャルレンディングに関して、もっとこういう情報があったらよいのに、と思うものはありますか。

貸付先のより詳細な情報ですね。

※融資先匿名化を巡る議論に関してはこちら

——ソーシャルレンディング自体は以前と今と比べて違いはありますか。

まだ投資を始めてから1年も経っていないんですが、全体的に買付け競争が激しくなっており、すぐに満額成立してしまうことで、投資したい案件に投資できないことが出てきているのではないかと感じます。

——ソーシャルレンディングはどんな人におすすめですか。

やはり、他の投資に比べて手間がかからないため、市場を気にしたくない方や、売り時買い時について考えたくない方にはピッタリだと思います。

執筆者紹介

中田 健介

サラリーマン投資家・投資ブロガー IT系企業に勤務する傍ら、2010年からソーシャルレンディングでの資産運用を開始し、現在まで継続して年平均7%以上の利益を上げる。 「低金利時代の投資家にとって、ソーシャルレンディングは最も優れたインカムゲイン投資である」と強く感じ、その魅力を広く伝えるべく日本初の融資型クラウドファンディング専門ブログ「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」を開設し、自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信している。その内容は業界関係者からも注目を集め、これまで日本経済新聞・日経ヴェリタスをはじめとする多数のメディアで紹介されている。 2015年には著書「年利7%! 今こそ『金利』で資産を殖やしなさい!~日本初! 融資型クラウドファンディング投資の解説書」(ぱる出版)を出版。