2017年3月8日(水)にミッドタウンにて行われた「ソーシャルレンディングサミット」。
ソーシャルレンディングの主要な事業者と投資家が一同に会し、ソーシャルレンディングの現状や課題、今後の展望について語りました。

今回の記事では、日本初のソーシャルレンディングブログを運営する、投資家のけにごろう氏にお話しいただいた、ソーシャルレンディングを始めたきっかけや運用実績などの体験談を書き起こしにてお伝えいたします。

<講演者>けにごろう氏

はじめまして。けにごろうです。
今回はソーシャルレンディングを始めたきっかけを含めまして、簡単にご紹介させていただければと思います。

私自身、普段はサラリーマンとして働いておりまして、投資・金融とは異なる仕事をしております。

ソーシャルレンディングをはじめたきっかけ

投資自体は2007年から始め、最初に投資を始めた時は、株式や投資信託・FX・国債などでの投資を行っていましたが、始めたタイミングが非常に悪く、2008年からのサブプライムショックの影響をもろに受けてしまい、資産を半分くらい失ってしまいました。

当時は悔しくて眠れなかったり、仕事も手につかない時期もありました。一言で言うと「向いていないな」と思いました。

そこで、株式やFXなどの価格の変動がある投資ではなく、毎年少しずつでも利益が得られるようなインカム型の投資をやっていきたいなと考えていたのですが、その頃はなかなか良いのがありませんでした。

ただ、そんな時に何かの記事で「ソーシャルレンディングが始まった」という内容を見て、「面白いな」と興味を持ち、

  • 担保はどうなっているのか
  • 利回りがどれくらい得られるのか

などを調べたところ、仕組みもシンプルで分かりやすく、これであれば自分にも向いているかもしれないと思い、少しずつ投資しはじめました。

これが私がソーシャルレンディングをはじめたきっかけです。

けにごろう氏のソーシャルレンディング投資実績

けにごろう氏の投資実績

ソーシャルレンディングはこれまで6年間やっており、投資の成績としては、平均してこれまでに年利7パーセントの利回りを得られております。

投資実績の部分をもう少し詳しくお話しいたしますと、今まで私が実際に投資してきた金額は年平均で740万円くらいです。

これは年平均なので、はじめはもっと少なく、100万円くらい(年次)の投資からはじめており、徐々に投資額を増やしているという状況です。

そして、現時点では、1200万円くらい(年次)をソーシャルレンディングに投資しております。

ソーシャルレンディングで得られる利回り実績とは?

それで得られた利益はどれくらいかと言うと、6年間の合計で、324万円のリターン(税引き前)を得ています。

これを年平均にすると、50〜60万円のリターンを得られていることになります。また、利回りは平均7.3パーセントになっております。

もう少し詳しく年次での投資実績を見てみましょう。

けにごろう氏の投資実績(年次)

投資実績(年次)

2011年の部分を見ていただくと分かるように、初めは投資額もそれほど多くなかったので、11万円ほどの利回りを得ていました。

直近の2016年ではどうかというと、90万円以上の利回りを得ることができました。

利回りは一番低い年で6.8%、一番高い年で8.0%、全体を平均してだいたい7%ほどの利回りを得ることができているという実績です。

非常に利回りが安定していて、すごく儲かるということがない代わりに、大きく損をすることもないというのがこれまでの実績からも分かるかと思います。

藤田さんがソーシャルレンディングは誰がやってもそこまで差はないと言っていました※1が、私もその通りだと思います。

おそらく私以外のソーシャルレンディング投資家の方もほとんど同じくらいの利回りを得ているのではないかなと思います。

6年間のソーシャルレンディング投資歴での貸し倒れによる損失額は?

次に私がこれまで投資してきた事業者に関してですけれども、数としては全部で19社です。

けにごろう氏の投資実績

投資実績

今、日本で開業しているソーシャルレンディング事業者に少なくとも1回は投資をしていると思います。
※過去に投資をして、今はほとんど投資していないという事業者も含まれております。

今日来ていただいているmaneoや、aqush、それからSBIソーシャルレンディング、クラウドバンクといったところをはじめとしまして、今年スタートしたばかりの事業者であるキャッシュフローファイナンスなども含め、ほとんどすべての事業者に投資をしてきております。

投資してきたファンドの数自体も、精緻には数えていないのですが、200以上のファンドには投資していると思います。

その中で、これまで損したことや貸し倒れにあったことがあるのかに関してですが、あるかないかでいうとあります。

しかし、その貸し倒れによる損失額は6年間で5000円ほどです。
これは投資した金額の一部が返ってこなかったことが何度かありまして、結果的には5000円ほど損をしているということです。

ただ、年間で50〜60万円儲かっておりますので、トータルで損をした年はございません。

これが6年間投資してきた私の実績でございます。

投資家が語る事業者・ファンド選びのポイント

次に、私がこれまでソーシャルレンディング投資をして来た中で、事業者選び、あるいはファンド選びをする時に気をつけている点について、参考までにお話ししたいと思います。
※あくまでも投資家個人としての意見です。こちらの記事の情報を用いて行うすべての行動やそのほかに関するご判断は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

けにごろう氏の事業者・ファンド選びにおけるポイント

事業者・ファンド選びのポイント

運営者の実績および運営

まず1つ目はサービス運営者の実績および運営がしっかりしているかがやはり一番重要かと思います。

私自身はブログを書いているという背景から、ほぼすべての事業者の口座を開設はしておりますけれども、最初から大きな額を投資しているわけではなく、少額から徐々にというかたちでやっております。

その中でも、実績というところでは、やはりサービスを開始してから何年も運営している事業者はやはり信頼性があると思いますし、また、投資金額が何十億円〜何百億円を運用した実績がある事業者はそれなりに信頼できるのではと判断しております。

一般的な目安ですけれども、実績として1年の運営実績があると一旦は信頼できるのかなと思っております。

あるいは募集金額としては10億円ほど実績としてあれば、ある程度信頼して良いかなと個人的には考えております。

利回りの高さ

2番目としましては、やはり利回りの高さを重視しております。

ソーシャルレンディングは誰がやってもリターンはあまり変わらないということはその通りだと思います。

しかし、そうであればなおさら利回りの高い業者、あるいはファンドに投資をしていくということが、多少なりとも利回りを高めるためには重要なのではないかと考えております。

投資対象が重複していないか

3番目は、投資対象が重複していないかということです。

これは実際に投資したことがない方はよくわからないかもしれませんが、1つのファンドに全額を投資するということはあまりしないということです。

なるべく複数のファンドに分散投資するということは気をつけております。

例えば利回り12%のファンドなど、すごく条件の良いファンドを見つけると大金を投資したくもなるのですが、リスクもありますので、ある程度の投資額にとどめておくことが重要だと思います。

ソーシャルレンディング投資で気をつけるところは必ずしも多くはない

実はソーシャルレンディングをする上でほかに気をつけているところはあまりありません。

例えば株式投資であれば気をつける面はいくらでもあると思うのですが、個人的にはソーシャルレンディングのファンド情報において迷うことはあまりないかと思います。

そのような形でやってもこれまでに損をしたことはあまりないという実情です。その意味で、ソーシャルレンディングが初心者向けの投資というのはまさにその通りだな、と思います。

ソーシャルレンディングサミット(けにごろう氏)

以上、簡単ではありますけれども、私の体験談をお話しさせていただきました。
ありがとうございました。

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※1「ソーシャルレンディングは経験者と初心者の方のパフォーマンスの差が開きにくい金融商品です。」https://www.crowdport.jp/news/1902/

執筆者紹介

クラウドポート編集部

株式会社クラウドポートの公式アカウント。国内・海外のソーシャルレンディングに関する様々な情報をお届けします。