クラウドクレジットが運用する「カメルーン中小企業支援ファンド3号」で延滞が発生した。運用先であるカメルーンのトレードファイナンス事業に延滞が生じたことが原因。

トレードファイナンスとは一般的に「売戻条件付売買契約」と呼ばれる商行為を指す。具体的に以下のようなファイナンス行為を行う。

①カメルーンの最終資金需要者である中小企業が取り扱う商品を、与信元のオバンバ社が市場価値の40~60%で購入

②一定期間後、オバンバ社は購入した商品を市場価格で元の中小企業に引き渡す(売り戻し)

③オバンバ社は当該商品の販売代金によって資金を回収

与信期間中は、中小企業が取り扱っている商品実物の所有権が与信元であるオバンバ社に移転しているため、実質的に担保物の供与を受けているのと同様の効果を持つ。

今回のケースでは、資金重要者であるA社が、事業用として保持していた大型トラックをオバンバ社宛に売却したが、A社の事業を継続するうえで運搬車両が必要となることから、オバンバ社はこの大型トラックに追跡用GPS発信機を装着して所在地確認できるようにしたうえでA社に貸出しを行った。ところが、資金不足に陥ったため買戻し契約を履行できないと判断したA社が運搬車両に装着されていたGPS発信機を取り外しそのまま逃亡を図ったとのこと。

オバンバ社によると現在A社の代表はカメルーンの首都であるヤウンデにいることが分かっており、現地警察当局と協力しA社の代表の身柄を拘束する手続きを進めている。オバンバ社はA社の代表を刑事告訴し損害賠償請求をすることで買戻し契約が不履行になっている資金EUR 14,503.85(このうちEUR 7,251.92が本ファンドの参加持ち分)と不履行期間中に生じている経過利息分の資金回収を図る。

今回の事象を受けてオバンバ社は今後運搬車両を貸し出す際に発信機を複数個所に設置し、資金需要者が容易に取り外せないようにすることで対応を進める方針。

ファンドの運営を行うクラウドクレジット社は「今後もオバンバ社と協力しながら投資家の資金回収を図るとともに、継続的に情報開示していくことで信頼回復に努める」としている。

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クラウドポート編集部

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