ソーシャルレンディングの利回り(年金利)が高いのはなぜ?平均利回り・利率も解説!

ソーシャルレンディングの利回り(年金利)が高いのはなぜ?平均利回り・利率も解説!

ソーシャルレンディングで投資したユーザーが受け取れる利回りは年利で5~8%程度。
中には10%以上の利回りを提供するファンドもあります。

定期預金や国債などに比べるとかなり魅力的な数字です。
なぜソーシャルレンディングはこの低金利の時代にここまで高い利回りを出すことができるのでしょうか。

ソーシャルレンディングの高利回りの秘密

高利回りの秘密を理解するためには、まずソーシャルレンディングの仕組みを理解する必要があります。
ソーシャルレンディングは、個人から集めた資金で融資を行い、返済金利の一部を投資した個人に分配する仕組みです。

借り手企業が支払った金利から事業者の利益分を差し引くと投資家の受け取る分配金になります。

つまり、投資家に5〜7%程度の利回りを提供できるということは、貸出の金利はそれよりももっと高いということです。
事業者や貸付先によっても異なりますが、だいたい9〜15%程度であることが多いようです。

この高い貸出金利こそが、ソーシャルレンディング高利回りの秘密です。

では、なぜ借り手企業は低金利で借りられる銀行ではなくて、わざわざ金利の高いソーシャルレンディング事業者からお金を調達するのでしょうか。

ソーシャルレンディングの高利回り = 高リスクなのか?

結論から述べると、「さまざま理由により銀行からお金が借りられない、もしくは、銀行融資だけでは必要資金が賄えない企業がたくさんいる」からです。

このような説明をすると、銀行から借入もできないようなリスクの高い企業に融資をしているのかと不安に感じられる方もいるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。

実は、財務的に健全な企業であっても、杓子定規的な銀行の融資審査基準によって、融資を受けたくても受けれられない企業が世の中にはたくさん存在しているのです。

銀行は、かつてずさんな融資を乱発したことで多額の不良債権処理に苦しみました。
その経験から、厳格な融資審査基準を自らに設け、その基準に則って慎重に審査を行っています。
それにより融資先の状況は大きく改善しましたが、一方で審査の柔軟性は損なわれる結果となりました。

利益がしっかりと出ているにもかかわらず創業年数が浅い、前期が赤字であるなどといった理由で融資を断られるケースはたくさんあります。
また、融資審査の手間が増大したことで、小額の融資案件や借入期間の短い案件は、手間がかかる割に収益が見込めないという理由により断られることが多くなりました。

このように、現在の銀行融資は柔軟性が欠如しており、資金需要者の幅広いニーズに対して網羅的に応えているとは言い難い状況なのです。

そんな中、銀行があまりやりたがらない少額融資や短期間融資、銀行融資だけでは足りない分の資金を融資するメザニン(劣後)融資、事業者本体とは切り離して特定のプロジェクトだけを評価するプロジェクトファイナンスなど多様な融資スキームで、勢いを増してきたのがソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディング事業者が重要視するのは、あくまで貸したお金が返済されるどうか

担保などの取得によって返済の確実性さえ確保できれば、それ以外の業歴、融資期間、資金使途などについては、可能な限り柔軟に対応します。

その代わり、貸出金利は銀行に比べるとかなり高い設定となっています。
この貸出金利を実現できるからこそソーシャルレンディングの利回りは高いのです。

それでも新しい資金調達の可能性を求めて審査を申し込む企業は後を絶ちません。
ソーシャルレンディングは、銀行から融資を受けたくても受けられなかった中小企業の新しい資金調達の選択肢として、その存在感を強めています。

高い金利で借りても、採算の合う高収益プロジェクトが対象

ソーシャルレンディグ事業者が、高い利回りであるもう一つの理由は、高収益のプロジェクトを対象としているという点です。

ソーシャルレンディングで資金調達する目的として多いのが不動産に関わるプロジェクトです。
調達した資金は、土地の仕入れ資金や物件の建設費用などに用いられます。
これらの不動産事業を営む企業は、仕入れた土地や建設した物件を第三者に売却する前提でプロジェクトを進めています。

これらのプロジェクトが成功した場合の収益率は非常に高く、ソーシャルレンディング事業者から高い金利で資金調達したとしても、十分ビジネスの採算が合います。
むしろ、金利が高いからといって、融資を受けなければビジネス機会を見逃すことになってしまいます。

こうした高収益のプロジェクトへの融資に伴い、利回りも高く保てるのです。

ここでは不動産の例をあげましたが、それ以外にも太陽光発電所や風力発電所といった再生可能エネルギー関連、東南アジアや南米といった新興国企業への融資なども、高い収益性が期待できるプロジェクトとして、ソーシャルレンディングの対象となります。

一方で、ソーシャルレンディングは短期の運転資金の調達にはあまり向いて言いません。
金利が高いため利息負担が重く、長期間の借入は逆に経営を逼迫させてしまう可能性があるからです。

できるだけ短期間で、かつ売却や他の金融機関からの借入などによる出口が見えているプロジェクトがソーシャレルレンディングには向いています。

まとめ

まとめるとソーシャルレンディングの利回りが高い理由は、「融資先企業から高い金利収益を受け取ることができている。」からです。

そして、高い金利であっても成り立っている理由は、以下2点となります

  • ・銀行から融資を受けられない、もしくは銀行融資だけでは資金が足りない企業の受け皿となっている。
  • ※ただし、銀行の融資審査基準に合致していないだけで財務状況は健全な企業

  • ・高い金利で融資をしても採算の合う収益性の高いプロジェクトを対象にしている。

仕組みが分かってしまえば、ソーシャルレンディングの利回りが高いに理由も納得できると思います。
“利回りが高い=リスクが高い”と決めつけて、敬遠してしまうのはもったいないですね。

ぜひ、しっかりと仕組みを理解した上で、ソーシャルレンディング投資に挑戦してみてください。
もちろんリスクが全く無いわけではありませんので、十分に検討した上で、余裕資金の範囲で始めてみましょう。