ソーシャルレンディングにおける担保と保証の仕組みを徹底解説

ソーシャルレンディングにおける担保と保証の仕組みを徹底解説

ソーシャルレンディングにおける担保と保証とは?

ソーシャルレンディングは、個人から集めた資金で企業に融資をおこなう仕組みですが、借り手企業が何かしらの事情により、返済不能な状態に陥ってしまった場合、当然、投資家の元本にも影響を及ぼします。

そこで、万一に備えて弁済を確保する手段を用意する場合があります。それが”担保”と”保証”です。

担保とは

借り手が返済できなくなった場合に備えて、弁済を確保する手段として、債権者(借り手)が債務者(貸し手)から提供を受けるものを指します。担保の種類には、不動産、売掛債権、株式などがあります。

保証とは

借り手が返済できなくなった場合に、代わりの第三者が弁済する義務を負う約束のことを保証と言います。ソーシャルレンディングでは、主に借り手企業の代表者が連帯保証人となることが多いです。

もし担保や保証が設定されていれば、万一、返済がなされない場合でも、貸し手側があらかじめ取得していた担保を売却したり、保証人に代理弁済をしてもらうことで、損失分を補填することができ、投資家の元本への影響を限定的なものにすることができます。

そのため、ソーシャルレンディング投資では、担保の有無は投資判断の重要なポイントとなります。

実際のページで担保、保証の有無を確認してみよう

では、実際のページを見ながら説明していきましょう。今回はmaneoのファンド詳細ページを参考にしてみます。

ファンド詳細ページ

赤線に囲まれている部分が担保について記載されている箇所です。担保の項目は”有り”となっています。一方、保証は”無し”となっていますので、このファンドに保証は付いていません。

次に青線で囲まれている部分を見てみましょう。「事業者Cは不動産事業者Nに対する融資に際し、不動産事業者Nが取得する土地・建物を担保として設定いたしますが・・・」とありますので、この案件は不動産を担保として設定していることがわかります。

さらに、読み進めていくと、融資金3,250万円に対して、担保物件の合計担保余力は4,200万円とあります。つまり、担保となっている不動産を市場で売却した場合、4,200万円程度で売却できる見込みがあるということです。

万一、事業者C社が返済不能な状況に陥っても、担保として設定されている物件を、見込み通りの価格で売却することができれば、十分に融資額分は補填することができます。それであれば、なんとなくこの案件は保全性が高そうと判断できるわけです。

ただし、忘れはいけないのは、物件の評価額は、あくまで募集時点のものであるということです。不動産市場の動向次第では物件価値が目減りする可能性も十分にありえます。Webページ上の担保価値の表記が融資金を上回っていたからといって、絶対に損しないというわけではありませんので、その点、十分にご注意ください。

第一順位の抵当権って何?

さらに読み進めていくと、「事業者C社は担保物件である土地に対して、第一順位の根抵当権を設定しますが・・・」とあります。これも少し難しいので解説します。

ソーシャルレンディングにおける抵当権とは

他人からお金を借りる時に、不動産に設定する担保権のことです。ソーシャルレンディング投資においては「担保」とほぼ同義で捉えて問題ないでしょう。

抵当権の特徴は、抵当権が設定されても借り手から貸し手へ担保となっている物の占有を移す必要がないことです。住宅ローンをイメージすると分かりやすいかもしれません。

住宅ローンを借りる場合、購入する物件に対して抵当権が設定されますが、ローンを完済していなくても、借り手はマイホームに自由に住んで、改築して、売却することができます。

抵当権における順位とは

抵当権は、1つの目的物に対して、いくつでも設定することができます。そのため、債権者が複数いる場合、弁済の順番をどうするのかが問題となります。そこで、弁済の順番を事前に決めておくのです。

第一順位であれば、すべての債権者の中で一番最初に弁済を受けることができます。一方、第二順位であれば、第一順位の弁済が終了した後に、弁済がなされるため、万一、売却額が第二順位分まで満たない場合、弁済がなされない可能性があります。

つまり、第一順位と第二順位であれば、第一順位の抵当権の方がより保全性が高いと言えます。

まとめ

以上のように、担保の項目を見るときは、担保の有無だけではなく、担保の評価額や設定されている抵当権の順位などにも意識を向けると、より投資の安全性を高めることができます。ぜひ注目してみてください。