こんにちわ。中田健介です。
今回は応募実績業界No.2のSBIソーシャルレンディングについてご紹介します。

SBIソーシャルレンディングの歩み

maneo,AQUSHに続き、2011年4月にサービスを開始したのがSBIソーシャルレンディングです。

SBIソーシャルレンディング株式会社は、東証一部上場企業であるSBIホールディングの100%子会社です。ほとんどがベンチャー企業である日本のソーシャルレンディング業界において、SBIソーシャルレンディングは最も安定した資本構成を持つ企業と言って良いでしょう。

SBIソーシャルレンディング代表の織田貴行氏は、外国為替保証金取引業務を手掛けていたSBIフューチャーズ社(現在はSBI証券と合併)の代表などを務めた経歴の持ち主です。

サービス立ち上げ当初の構想では、アメリカのプロスパー社と合弁を予定していましたが、日米の法規制などが異なり、合弁のメリットがあまりなかったため、独自でサービスを開始することにしたとのことです。

サービス開始当初は個人向け無担保ローンである「SBISLフリーローンファンド」および「SBISL借換ローンファンド」を提供していました。これらのファンドは利回り6%ほどで貸出期間は2~3年と、条件は決して悪くはありませんでした。しかし、審査や回収の体制に課題があり、返済遅延率が10%を超え、2012年には募集を中止。個人向け融資がうまくいかずに撤退した経緯があります。

図:SBIソーシャルレンディング 個人向け無担保ローンサービスの運用状況

個人向け無担保ローンから証券・不動産担保ローンへのサービス転換

SBIソーシャルレンディングは、個人向け無担保ローンに代わり、2012年には「証券担保ローンファンド」を開始しました。これは、グループ会社であるSBI証券に株式を保有している個人向けに株式を担保に行う貸付ファンドです。このサービスは利回りは2%と比較的低いのですが、担保付きのため安全性が高いと言えます。

同じく2012年には「不動産担保ローン事業者ファンド」も開始しました。不動産事業者向けのファンドで、文字通り不動産担保が必ず付いています。予定利回りは2.8%~4.3%です。

また、不定期で「オーダーメイド型ローン」も募集しています。不動産事業者など大口の借り手からの依頼があったとき、個別に数億円程度のファンドを募集しています。毎年数件(2016年は11件)の募集があります。予定利回りはファンドにより異なりますが、4~7%ほどです。1件で9億円以上もの大規模なファンドが募集されたこともあります。

図 オーダーメイド型ローンの募集実績

なお、現在では不動産担保ローン事業者ファンド・オーダーメイド型ローンが主力商品となっています。(証券担保ローンファンドは2017年9月29日に募集が終了されることが決まっています)

SBIソーシャルレンディングは他社と比較してやや利回りの低い商品が多く地味な印象がありますが、SBIグループの信用力を背景に着実に貸出金額を伸ばしています。何といっても、1件9億円ものファンドを数日のうちに全額集められるのはSBIソーシャルレンディングならではです。2015年の貸出額は49.1億円で、maneoに次いで国内第2位の規模です。

SBIソーシャルレンディングの特徴

・融資先
融資先はファンドにより異なります。
証券担保ローンファンドはSBI証券に口座を持つ個人で、不動産担保ローン事業者ファンド・オーダーメイド型ローンファンドは不動産事業者などの企業です。

・利回り
各ファンドの予定利回りは以下の通りです。
証券担保ローンファンド:2.0%
不動産担保ローン事業者ファンド:2.8%~4.3%
オーダーメイド型ローンファンド:4.0%~7.0%

SBIソーシャルレンディングの実績

・貸出額
2015年貸出金額実績は49.1億円で、シェアは16.5%(業界2位)です。

・返済実績
2016年12月現在、証券担保ローンファンド、不動産担保ローン事業者ファンド、オーダーメイド型ローンファンドとも返済遅延・貸し倒れは発生していません。

図:SBIソーシャルレンディング 証券担保ローンファンド運用状況

図:SBIソーシャルレンディング 不動産担保ローン事業者ファンド運用状況

図:SBIソーシャルレンディングオーダーメイド型ファンド運用状況

執筆者紹介

中田 健介

サラリーマン投資家・投資ブロガー IT系企業に勤務する傍ら、2010年からソーシャルレンディングでの資産運用を開始し、現在まで継続して年平均7%以上の利益を上げる。 「低金利時代の投資家にとって、ソーシャルレンディングは最も優れたインカムゲイン投資である」と強く感じ、その魅力を広く伝えるべく日本初の融資型クラウドファンディング専門ブログ「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」を開設し、自分の運用実績、各社のサービス内容比較、業界の最新トピックなどを毎週2回(水・土)発信している。その内容は業界関係者からも注目を集め、これまで日本経済新聞・日経ヴェリタスをはじめとする多数のメディアで紹介されている。 2015年には著書「年利7%! 今こそ『金利』で資産を殖やしなさい!~日本初! 融資型クラウドファンディング投資の解説書」(ぱる出版)を出版。