世界最大のソーシャルレンディング事業者「レンディングクラブ」

世界最大のソーシャルレンディング事業者「レンディングクラブ」

世界最大のソーシャルレンディング事業者「レンディングクラブ」って?

アメリカの「レンディングクラブ」というスタートアップ企業を知っていますか?ソーシャルレンディング市場のトップシェアを走るレンディングクラブは、他の事業者からはもとより、世界中の金融機関から常に注目される有名な存在。どのような経緯でナンバーワンのサービスになっていったのか。そんな「レンディングクラブ」の特徴をご紹介します。

「レンディングクラブ」は世界最大のソーシャルレンディング事業者

2007年にアメリカのサンフランシスコで創業された「レンディングクラブ」は、2016年6月末現在で2兆円もの貸出残高を持つ、世界最大のソーシャルレンディング事業者です。
2兆円といえば、アメリカのソーシャルレンディング市場規模が5.5兆円ですからその3割以上のシェアをもっているということになりますね。これが、「レンディングクラブ」が世界一のソーシャルレンディング事業者と呼ばれるゆえんです。

始まりはフェイスブックアプリ?

2007年に創業されたレンディングクラブは、当初、創業者が引っ越しをするとき、引越資金がなくて困ったことにヒントを得てスタートしたと言われています。
はじめは、個人がフェイスブック上の友だちからお金を集めることができるフェイスブックアプリとしてスタートしました。
フェイスブックでお金を借りるなんて、なんともアメリカらしいエピソードですね。

その後爆発的な成長を遂げる

2009年末までに、レンディングクラブのプラットフォーム上で集まった資金は約76億円。日本で考えるとなかなかの金額ですが、いまから振り返ると非常に小さい時代もありました。
その後の毎年の貸出残高を振り返ると、
・2010年 202億円
・2011年 460億円
・2012年 1178億円
・2013年 3243億円
・2014年 7620億円
・2015年 1兆5982億円
と、毎年2倍以上という驚異的なスピードで成長していきます。

世界最大にふさわしい豪華な株主陣

「レンディングクラブ」の最大株主は、アメリカで時価総額最大の銀行「ウェルス・ファーゴ」であり、また、グーグルも株式の7%を保有しています。
また、役員陣には、
John Mack, senior advisor, Morgan Stanley
Mary Meeker, partner, Kleiner Perkins Caufield & Byers
Hans Morris, advisory director, General Atlantic, former president of Visa Inc
Lawrence H. Summers, Professor, Harvard University
Renaud Laplanche, former CEO, Lending Club
Daniel T. Ciporin, general partner, Canaan Partners
Jeff Crowe, managing partner, Norwest Venture Partners
Rebecca Lynn, partner, Morgenthaler Ventures
といった豪華メンバーがそろっています。

2014年に上場。その後のパフォーマンス低迷

レンディングクラブは2014年夏に1株23ドルで上場しますが、その後の株価は低迷し、2016年8月現在では1株5ドルを下回るところまで低下しています。
主な原因は、レンディングクラブの貸付先である消費者の貸し倒れ率が高まってきていることがあげられます。特に、レンディングクラブはその急成長の過程で、爆発的に増加する融資額を手当するために、ローンを組成してはヘッジファンド等の機関投資家にバルクで転売するという手法を取っていました。
2015年以降、レンディングクラブが組成した融資のその後の回収率が想定より悪いことが明らかになると、組成したローンを売却することが難しくなり、値が下がっていきます。これが、レンディングクラブの収益悪化の原因になっています。

レンディングクラブの今後

2016年8月には、財務責任者が辞任するなど、混乱が続くレンディングクラブですが、ソーシャルレンディングの市場は今後も拡大していくことが見通されています。
また、学資ローンにフォーカスしている同じくサンフランシスコのSoFi社はレンディングクラブの不振を横目に、順調に成長しています。
今回、消費者ローンに偏重した貸出による成長のしっぺ返しを受けた形のレンディングクラブですが、最大手として審査方針を見直し、巻き返しに成功して欲しいですね。