三菱UFJ国際投信ダイレクト「mattoco(マットコ)」とは、インターネットを通じた投資信託の直接販売サービスです。
5,000円の少額からつみたて投資が可能で、スマートフォンから手軽に投資信託の取引ができるのが特徴です。
今回は、mattocoの特徴やメリット・デメリット、始め方について解説します。
【直販投信について詳しく知りたい方はこちら】
目次
mattocoとは
mattocoとは、三菱UFJ国際投信が2019年3月1日に提供を開始した、投資信託のインターネット直接販売サービスです。
投資信託を活用した長期・分散・つみたて投資により、投資目的に応じた資産形成をサポートしてくれるのが特徴です。
資産運用の目的を設定すると、目的の実現に必要なつみたて金額や商品を提案してくれるなど、投資経験がない方でも取り組みやすい仕組みが用意されています。
mattocoでは、業界最低水準の運用コストを目指すインデックスファンドの「eMAXIS Slim」シリーズをはじめ、三菱UFJ国際投信が厳選した以下17本の投資信託を購入できます。
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
- eMAXIS Slim 国内債券インデックス
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS 最適化バランス(マイゴールキーパー)
- eMAXIS 最適化バランス(マイディフェンダー)
- eMAXIS 最適化バランス(マイミッドフィルダー)
- eMAXIS 最適化バランス(マイフォワード)
- eMAXIS 最適化バランス(マイストライカー)
- これぞ、日本株
17本の投資信託のうち、「これぞ、日本株」はmattoco専用の日本株アクティブファンドで、その他はすべてインデックスファンドです。
mattocoは月々5,000円の少額からつみたて投資が可能で、パソコンだけでなくスマートフォンでも取引できます。※1
mattocoの特徴・メリット
次に、mattocoの特徴・メリットについて解説します。
eMAXIS Slimシリーズの直販投信
mattocoでは、低コストのインデックスファンドeMAXIS Slimシリーズを、販売会社を通さずに直接販売しています。
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」と宣言しており、取引コストの低さから個人投資家に人気が高い投資信託です。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」では「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が第1位を獲得し、受賞した20本のうち7本がeMAXIS Slimシリーズの投資信託でした。※2
mattocoは取扱ファンドを17本に厳選しているので、シンプルでわかりやすく、商品が多すぎると購入する投資信託を選べない人に適しています。
NISA・つみたてNISA口座を開設できる
mattocoでは、投資信託の利益が非課税になるNISA・つみたてNISA口座を開設できます。
投資信託で利益が出ると、通常はその利益に対して約20%税金がかかります。
しかし、NISA・つみたてNISA口座で購入した投資信託の利益は非課税になるため、効率的に資産を増やせます。
mattocoの取扱ファンド17本のうち、「これぞ、日本株」以外の16本はつみたてNISAの対象商品です。
つみたてNISAの対象商品になるには、金融庁が定めた一定の基準をクリアする必要があるため、安心して購入できます。
【NISA・つみたてNISAについて詳しく知りたい方はこちら】
月5,000円からつみたて投資ができる
mattocoでは、月5,000円の少額からつみたて投資ができます。
つみたて契約(積立プラン)を利用すると、登録した金融機関口座から毎月つみたて金額が引き落とされ、自動で投資信託を購入してくれます。
つみたて投資なら自分で購入タイミングを見極める必要がなく、手間がかからないので、投資初心者の方でも無理なく続けられます。
資産運用の目的設定や商品選びをサポートしてくれる
mattocoには、資産運用で目的実現をサポートする「mattocoチョイス」という機能があります。
mattocoチョイスには、「子供に安定した大学生活を送らせる」「スクールで英語をマスターする」など、さまざまな目的が用意されています。
自分に合う目的を選び、目標金額とつみたて期間(または月々のつみたて金額)を入力すると、シミュレーション結果とともにおすすめのファンドを提案してくれる仕組みです。
実際につみたて投資を始めると、ログイン後画面で目標金額に対する達成率を確認できるので、楽しく資産運用に取り組めます。
mattocoのデメリット
続いて、mattocoのデメリットについて解説します。
他のネット証券でも取り扱われている投資信託は購入可能
mattocoで取り扱っているeMAXIS Slimシリーズ、eMAXIS 最適化バランスシリーズの投資信託は、他のネット証券でも取り扱っています。
すでにネット証券の口座を開設している場合は、利用中のネット証券でも購入可能です。
mattocoはスマートフォンでも手軽に取引できるので、パソコンではなくスマートフォンで投資信託を購入したい場合はmattocoを検討するとよいでしょう。
【ネット証券について詳しく知りたい方はこちら】
投資信託の取扱数が少ない
mattocoは三菱UFJ国際投信の投資信託直接販売サービスのため、投資信託の取扱数は多くありません。
eMAXIS Slimシリーズなど、資産形成に適した商品は揃っていますが、取扱数は17本だけです。
ネット証券なら複数の運用会社の投資信託を取り扱っており、さまざまな銘柄を比較しながら購入する投資信託を選べます。
ネット証券より最低投資金額が大きい
mattocoの最低投資金額は5,000円ですが、ネット証券なら100円から投資信託が購入可能です。
mattocoも少額から投資を始められるものの、ネット証券のほうが最低投資金額は低く設定されています。
5,000円未満の少額から投資を始めたい場合は、ネット証券を利用するのがおすすめです。
mattocoの始め方
最後に、mattocoの始め方について解説します。
目的を決めておく
まずはmattocoチョイスを利用して、資産運用の目的を決定します。
用意されている目的から自分に合うものを選び、目標金額やつみたて期間、月々のつみたて金額を設定しましょう。
シミュレーション結果を参考に、購入する投資信託や月々のつみたて金額を検討します。
目的を設定せずに、目標金額とつみたて期間、月々のつみたて金額だけでシミュレーションすることも可能です。
口座開設
シミュレーション結果を確認したら、次に口座開設を行います。
口座開設には「運転免許証および個人番号通知カード」または「マイナンバーカード」が必要になるので、事前に準備しておきましょう。
口座開設の手続きは、mattocoの口座開設アプリまたはWebから申込みします。
口座開設アプリを使うと本人確認書類をカメラ機能でアップロードでき、カメラで読み込んだ氏名や住所が自動反映されるので、アプリを利用して申込みするのがおすすめです。
申込完了後、口座開設完了のはがきが届いたらログインURLにアクセスし、はがきに記載されている本人確認コードを入力してログインしましょう。
購入したい投資信託を選択
口座開設が完了したら、ログイン後画面の取扱商品一覧から購入したい投資信託を選択します。
投資信託を購入するときは、「スポット買付する」または「つみたて申込みをする」を選びます。
スポット買付をする場合は、お客さま専用口座に振込で入金しておきましょう。
つみたて投資の場合は、金融機関口座を登録すると毎月27日(金融機関が休業日の場合は翌営業日)に指定の金額が引き落とされ、自動的に購入されます。
引落手数料、購入時手数料は無料です。
まとめ
mattocoを利用すると、投資家からも比較的に人気があるeMAXIS Slimシリーズの投資信託がスマートフォンから手軽に購入できます。
また、5,000円の少額から投資を始められ、資産運用の目的実現をサポートしてくれる機能もあるので、投資経験がない方でも無理なく続けられます。
※1:>投資信託のインターネット直接販売サービスを提供開始 「三菱 UFJ 国際投信ダイレクト(愛称:mattoco)」
※2:とことんコストを追求するファンドシリーズ、eMAXIS Slimシリーズ