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資産運用で投資の目標利回りはどう決める?事例や目安などシミュレーションを元に解説します
資産運用で目標利回りはどう決める?シミュレーションを元に解説します

資産運用で投資の目標利回りはどう決める?事例や目安などシミュレーションを元に解説します

資産運用を始めようと思っても、投資でどの程度の利回りを目標にしたらよいかわからないことがありませんか?

今回は資産運用を始めるにあたり、必要な知識を解説しながら各金融商品の利回り、その目安などを解説します。

資産運用の利回りを考える前に決めておくこと

資産運用を始める際に利回りのことで頭がいっぱいになるかもしれません。しかし、利回りよりも事前に考えて決めておくことが2点ありますので見ていきましょう。

資産運用する目的

利回りよりもまず資産運用をする目的をハッキリとさせることからスタートしましょう。資産運用にはさまざまな形があり、不労所得を得たいのか、老後の為の資金のためなのかで、資産運用自体のやり方が大きく違ってきます。

目的はどんなものでも構いません。今の給料に不満があるから月収を2、3万円プラスしたい、子どもの教育費用を作るためなど個人によりさまざまです。大事なことは自身が達成したい目的は何なのかをハッキリさせることですので、まずはここから始めてみましょう。

毎月の投資金額と運用期間

目的が決まったら、ここから少しずつ落としこんでいきます。まずは運用期間を決めましょう。例えば子どもの教育費を作るためという目的で資産運用をするならば、いつまでにいくら必要かが見えてきます。例えば5年後に子どもが学校に行くようになるのであれば、それまでに必要なリターンを出せる資産運用を組むことになるでしょう。

そして、毎月の投資金額も重要です。多ければ多いほどリターンも大きくなりやすいのですが、目的に応じてリスクをどの程度背負うのかも決めましょう。リスクを背負ってでも目標の資産金額を達成したいのであれば、貯金を崩す選択もあるでしょう。逆にリスクを負いたくない場合、毎月の余裕資金を投資するのもいいでしょう。

資産運用で考えたい投資対象

資産運用をする場合、どの金融商品に投資するかの選択も重要です。ここでは主な金融商品を紹介し、平均的な利回りなどを紹介していきますので参考にしてみてください。

銀行預金

資産運用の中で低リスクの銀行預金はどのくらいの利回りなのでしょうか。

三菱東京UFJ銀行では0.001%と発表しています。※1
仮に100万円を預金した場合は10円の利息(税引前)がつくことになります。目的によりますが、銀行預金だけで達成するのは余程の資金がないと難しいでしょう。

では日本円以外で預金する外貨預金ではどうでしょうか?
楽天銀行によると外貨普通預金の金利は以下のようになっています。

外貨 金利
アメリカドル 0.01%
ユーロ 0.01%
オーストラリアドル 0.50%
イギリスポンド 0.01%
ニュージーランドドル 0.75%
南アフリカランド 3.00%
メキシコペソ 0.50%
中国人民元 0.21%

※2より(2017年9月1日時点)

一見すると0.01%のアメリカドルと比べると日本の10倍の金利がついているので、お得に見えますが、注意する点があります。

それは手数料です。アメリカドルの場合、預入と払戻の際に1ドル25銭の為替コストを支払う必要があります。100銭で1円なので微々たるものに見えるかもしれませんが、金利で得たリターンから手数料が引かれるので事前の計算が必要になるでしょう。(各銀行に手数料は異なる)

また、外貨預金は為替の変動を受けるため、円安で1ドル100円から120円になればよいですが、逆に円高で80円になった場合は相当の損失をしてしまうことになるので注意しましょう。

国債・地方債・外債(外国債券)

国債の金利は、財務省の発表によると1年で-0.145%、5年で-0.142%、10年で0.08%、20年で0.549%、40年で1.019%となっています。※3

この金利を得たいと考えた場合、10年以上の長期保有をする必要があるため、短期間の資産運用で目標を達成したいと考えている場合は、現時点では難しいと判断した方がよいです。

地方債はどうでしょうか。一般財団法人地方債協会が発表しているデータがあります。
資産運用で目標利回りはどう決める?シミュレーションを元に解説します
※4より

平成27年(2016年)9月時点での共同発行地方債は約0.5%です。こちらは10年債であることから長期保有をすることが条件となります。国債同様に短期的な資産運用での目標達成では、難しいと考えた方がいいでしょう。

最後に外債(外国債券)です。ブルームバーグが発表したデータを元に以下のようにまとめました。

利回り(10年国債)
日本 -0.01%
オーストラリア 2.66%
ニュージーランド 2.85%
香港 1.32%
シンガポール 2.06%
韓国 2.26%
インド 6.48%
アメリカ合衆国 2.13%
カナダ 1.85%
ブラジル 9.96%
メキシコ 6.82%
ドイツ 0.34%
イギリス 1.03%
フランス 0.65%
イタリア 2.02%
スペイン 1.54%
オランダ 0.48%
ポルトガル 2.76%
ギリシャ 5.43%
スイス 0.20%

※5より(2017年9月1日時点)

メキシコ、インド、ブラジルは比較的高い利回りがあることがわかります。しかし、注意すべきは為替変動です。
仮にブラジル国債で高い利回りになったとしても、為替変動により、合計でマイナスとなる可能性もあります。為替をヘッジするのは難しいため、慎重に行うようにしましょう。

また、カントリーリスクも懸念しましょう。カントリーリスクとは国自身が経済難もしくは戦争などの影響で元本割れや途中売却ができなくなってしまうことがあります。リスクを理解したうえで投資するようにしましょう。

iDeCO(個人型確定拠出年金)

iDeCOとは個人型確定拠出年金のことであり、国民年金、厚生年金の公的年金とは違い私的年金としての位置づけになります。iDeCOの利回りについては運用成績に左右されることがあるので、個人によって差が出てきてしまいます。

対象範囲は預金、保険、投資信託(国内株式型、外国株式型、国内債券型、外国債券型、バランス型)で、株式や債券、ETFなどは対象外となります。iDeCOは専用の口座を作ることで以下の3つのメリットを受けることができます。

  • 掛け金の全額、所得控除が可能
  • 運用中に得た利益は非課税になる
  • 受け取る際に退職所得控除や公的年金等控除が受けられる

税金対策としても有用で月額5,000円から始められるため、賢く運用することで将来的に大きなリターンを得ることができます。
りそな銀行のWebサイトでは、平均の掛け金は自営業者の場合で24,970円、会社員では14,970円と発表しています。目標にもよりますが、無理のない範囲で掛け金を設定していくようにしましょう。※6

投資信託

イオン銀行がモーニングスターからの情報提供を元に投資信託の利回りの平均(10年利回り)を調べたところ、国際株式型で8.21%、国内株式型で5.36%、国際債券型で4.48%、国内債券型で1.21%という結果になりました。※7

あくまで平均値であり確証するものではありませんが、データとして参考にしながら資産運用の目安としましょう。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)は銘柄により利回りが異なるため、おおよその利回りを求めるのは難しいです。モーニングスターで掲載されている基準価額1年リターン(国内ETF)では大きいところで49.56%、低いところでは-71.84%というデータが出ています※8(2017年9月1日時点)

ETFのメリットとしては一般的な投資信託よりもコストが低くなることです。販売手数料が投資信託にはかかりますが、ETFはかかりません。コストの削減もまた、資産運用で利回りを上げるテクニックになるので、注目してみるといいでしょう。

J-REIT

J-REITは投資家から資金を集めて不動産を購入・運営し、その利益を投資家へ分配する投資信託です。

不動産投信情報ポータル「JAPAN-REIT.com」によるとREIT平均分配金利回りは4.10%と算出されています。最高値は7.85%、最低値は3.14%なので安定した数値が見込める可能性があると言えるでしょう。※9

不動産投資は多額の投資金額が必要になりますが、J-REITの場合は小額からでも投資が可能です。1口約5万円から揃えられているため、若い世代でも投資することが可能でしょう。

不動産投資

J-REITとは違い、自分自身が大家となり不動産投資を行う手法も資産運用として有用な手法です。J-REITではできないレバレッジを効かせることができ、節税対策も不動産投資なら可能です。
ただし、J-REITと比べると売買をするのに時間がかかるため流動性が悪いのがデメリットになるでしょう。

nomu.comのデータによると、およそ4~8%(表面利回り)が目安になります。※10
ただし、不動産の場合は自身で家賃を上げることや経費を削減することで利回りを上げることも可能です。深い知識と経験が必要ではありますが、上手く運用することで大きなリターンにしていくことも期待できるでしょう。

株式投資

株式投資の配当利回りは日本経済新聞によると日経平均で1.67%というデータが出ています。※11
配当金が出る株式であればある程度の配当利回りを見通すことが可能ですが、株式投資には価格変動リスクがありますので、売買の差益による投資では注意が必要でしょう。

株価が下落する原因はさまざまですが、大きいところでは業績不振や景気動向が加味され、投資家たちから売り注文が出ると株価は下落していきます。
逆に業績好調やポジティブなニュースが出ると株価が上がります。その際に売ることができれば大きなリターンを得ることが可能です。

預金、投資信託と比べると比較的リスクが高いですが、短期間でリターンを上げることも可能です。その分のリスクもありますが、目的によっては株式の売買でリターンを狙うこともあるでしょう。

FX

今回紹介した中でもハイリスク・ハイリターンな資産運用としてFXがあります。為替取引の差額で収益を得る方法として人気のある投資方法の一つとして注目されています。FXはレバレッジをかけることにより自分の投資金額の10倍、25倍で投資することができます。(2018年3月時点)

例えば投資額が10万円でもレバレッジを10倍にすれば100万円で投資することができます。上手くいけば相応のリターンを得ることができますが、逆に失敗をすると大きい損失を負うことになります。短期間で成果を出しやすいのですがリスクを理解したうえで投資するようにしましょう。

具体的に目標利回りを決めてシミュレーション

資産運用をする場合、目標や投資対象の把握も重要ですが同じくらいシミュレーションも重要です。具体的な数字を元にシミュレーション結果を解説していきます。

自分自身の目標と似ているものがあれば参考にしてみてください。今回は毎月3万円の積立投資を20年間行うことを基準に各利回りでシミュレーションしていきます。

利回り1%の場合

資産運用で目標利回りはどう決める?シミュレーションを元に解説します
※12より

利回り1%の場合、最終積立金額は796万6,837円になります。積み立て総額が3万円×12ヶ月×20年なので720万円なので76万6,837円の利益を出したことになります。銀行預金では難しいですが、比較的安定している債券投資を上手に運用すれば実現は可能でしょう。

利回り3%の場合

資産運用で目標利回りはどう決める?シミュレーションを元に解説します
※12より

最終積立金額は984万9,060円となりました。積立金額の総額が720万円ですので264万9,060円の利益となります。利回り1%と比べると、およそ3.4倍の差が出ています。積立投資の効果の良さがわかる数字となっています。

利回り5%の場合

資産運用で目標利回りはどう決める?シミュレーションを元に解説します
※12より

最終積立金額は1,233万1,010円です。720万円の積立金額の2倍近くである1.7倍もの金額を積み立てることになりました。この数値になると積立投資の良さを実感することが可能になります。10年目でもおよそ105万円の利益を得ているので10年目標で資産運用をするのもいいかもしれません。

資産運用の利回りを考える際に押さえるポイント

資産運用のシミュレーションも行い、具体的な一歩を進む前に考えるポイントがあります。重視しておきたい2つの項目を解説します。

分散投資とポートフォリオ

分散投資とは1つの金融商品に固執するのではなく、複数の金融商品を投資する手法のことを言います。大きなメリットはリスクの分散化です。
1つの金融商品のみに投資していた場合、仮にその金融商品が何かしらの影響で大幅な下落があると、損失が大きくなります。

しかし、分散投資をすることで損失の幅を減らすだけでなく、残りの金融商品がフォローしてくれる可能性があり、結果として損失のリスクを下げてくれることがあります。

そして、分散投資をより有効に進めるために必要なのがポートフォリオです。自分自身の持っている金融商品の配分のことで、資産運用の目的に応じて積極的な投資スタイルにするか、堅実なスタイルにするかを定めることができます。
目的に応じたポートフォリオを組むようにしましょう。

中長期投資に必要なリバランス

リバランスは分散投資と密接な関係性があるものです。
例えば株、債券、投資信託、預金の4つをバランスよく運用していたとします。株の結果が好調で1年後のポートフォリオが株40%、債券、投資信託、預金が20%ずつになった場合、株の影響を大きく受けることになってしまいます。

そこで元のポートフォリオの配分を戻すために、それぞれの割合を25%ずつにすることをリバランスと呼びます。
この例ではリターンが出ている株を売却し、他の金融商品を買い足すことでリバランスすることになります。安定した資産運用をするためにも重要なテクニックのため、意識するようにしましょう。

まとめ

資産運用をすることで得られるリターンをある程度イメージできたのではないでしょうか?

資産運用をする目的をしっかりと定めて、無理のない範囲での投資を行うようにしていきましょう。そして、各金融商品の特徴を理解し、分散投資とポートフォリオ、リバランスを意識することで着実に資産を増やしていきましょう。


※1:円預金金利:三菱東京UFJ銀行
※2:金利一覧:楽天銀行
※3:国債金利情報:財務省
※4:地方債の商品性:一般財団法人 地方債協会
※5:金利・国債:Bloomberg
※6:平均額はどのくらい? 個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金額:りそな銀行
※7:投資信託の各資産別リターンと定期預金の金利を比べると?:イオン銀行
※8:モーニングスター[国内ETFランキング]
※9:REIT一覧(リートデータ):JAPAN-REIT.COM
※10:不動産投資【2017年の見通し―価格動向編】:ノムコム・プロ
※11:国内株式指標:日経電子版
※12:資産運用シミュレーション:金融庁

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