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投資信託で分配金生活って可能?必要な資産と条件をシミュレーションしてみました
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投資信託で分配金生活って可能?必要な資産と条件をシミュレーションしてみました

投資の目的は資産を増やすことです。投資信託を行う場合も、その目的は同様でしょう。

中には、サラリーマンとしての仕事を辞め、増やした資金で生活をするアーリーリタイヤを目指す方もいます。しかし、投資信託で分配金生活をすることは可能なのでしょうか。

今回は投資信託の分配金で生活をするために必要な条件や投資成績のシミュレーションを解説します。

分配型投資信託とは

分配型投資信託とは、一定の期間ごとに分配金を受け取ることができる投資信託のことを指します。

分配金が支払われる頻度は、毎月や1年に1回など、投資信託によって異なります。この頻度は「目論見書」に記載されている分配方針と分配の推移で確認できます。

※目論見書とは・・・構成銘柄や各手数料、過去の運用成績などの詳細がまとめて記載されている投資信託の説明書

分配金で生活するためのシミュレーション

投資には、目標に基づいた現実的な運用計画が欠かせません。分配金生活を目指すならば、その重要性はさらに高くなるでしょう。
ここでは、投資信託の分配金のみで生活するにあたり、必要な元本・利回りを見ていきましょう。

まず、毎月の生活に必要な費用を考えます。総務省の調査によると、2016年における2人以上の世帯の月あたり平均支出額は約32万円とのことです。(1)

投資信託の運用成績が利回り5%で毎年続くと仮定すると、以下の通り、必要な元本が計算できます。

毎月の生活費(32万円)×12ヶ月×(100÷利回り(5%))=必要元本(7680万円)

上記条件の場合、7680万円の投資により、利回り5%を達成できれば、投資信託の分配金だけで毎月32万円の生活資金を確保できます。

当然、利回りは投資信託によって異なり、目標を下回るときもあれば、上回るときもあるでしょう。

また、投資に充てる資金が上記の必要元本以上にある場合は、目標の利回りを少し下げることで、よりリスクを抑えた投資信託での資産運用ができるでしょう。

一方、まだ十分な金額の元本がない場合は、何らかの形で資産を増やすか、より高い利回りを目指す必要があります。

投資信託の分配金で生活することを考えているのであれば、まず自身の元本金額を確認し、いつから分配金生活ができそうなのか、そのためには何が必要となるのか計画を作りましょう。

投資信託で分配金生活を目指すにはデメリットも

ここまで分配型投資信託の分配金で生活を目指すためのシミュレーションを行いました。十分な元本と利回りで運用できれば、分配金生活も夢ではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

しかし、分配型投資信託にリスクやデメリットがないのかといった注意点も気になります。ここからは分配型投資信託のデメリットを見ていきます。

分配型投資信託は複利効果が期待できない

投資によって得られた利益は、支出に回すのではなく投資に充てることで、利益がさらなる利益を生み、雪だるま式に資産が増えていきます。

しかし、分配型投資信託は得られた利益を投資に回さず、分配金として投資家に支払うため、複利効果が期待できません。

※複利効果とは・・・投資した金額に利息などを上乗せしていくことにより、利息が利息を生んでいく効果のこと。

支払われた分配金を再投資に回すことで複利効果を期待できますが、分配金を生活費として使えば複利効果は諦めざるを得ません。

資産を増やすという観点からは、投資信託の分配金を生活費に充てることが最適な運用方法ではないという点は留意しておきましょう。

分配金は必ずしも利益とは限らない

分配型投資信託には、「分配金は利益とは限らない」という落とし穴があります。

本来はファンド運用によって得た利益分から分配が行われるべきでしょうが、必ずしも良い運用結果となるわけではありません。
しかし利益分が無かった場合でも、分配金は支払われます。

この時に支払われる分配金は、元本から捻出されます。これを特別分配金と言います。
投資した資金がそのまま分配金として支払われるのです。(手数料を考慮せず)

この事実を知らずに、分配金は利益であると勘違いしていると、運用成績の悪い分配型投資信託に気づけない可能性もあります。
分配金の内訳は取引残高報告書で確認できるので、最新の分配金について把握しておくようにしましょう。

※取引残高報告書とは・・・4半期に1回以上配布される、一定の期間における取引の内容が記載された書面のこと。

分配金は保証されているものではない

投資する段階で1口当たりの分配金が定められていますが、永久に変わらない保証はありません。ファンドの運用状況によっては分配金が変動することもあります。

投資信託の分配金のみで生活を考えているのであれば、こうした変動も加味し、余裕を持った資産構築が必要になります。

分配金の再投資には手数料がかかる

分配金を生活費で使い切らずに余すことになった場合、再投資を考えることもあるでしょう。再投資により複利効果が期待できます。

しかし、一度分配された資金を再投資する場合は購入手数料がかかります。分配金を出さずに再投資に回している無分配の投資信託と比較すると、費用が多くかかってしまいます。

それでも投資信託の分配金で生活を目指す方のための注意点

投資信託の分配金のみで生活をするにはデメリットもありますが、不可能ではないでしょう。以降、分配金で生活を目指したい方への注意点を解説します。

分配金の内訳をこまめに確認する

利益から捻出されているのか、それとも元本が含まれているのかによって、分配金の意味合いは大きく変わります。その分配金がどこから出ているものなのか、運用報告書を読んで確認するようにしましょう。

手数料に気をつける

投資信託には、様々な手数料がかかります。その金額もファンドや購入先によって異なります。

中には信託報酬という、投資信託を保有している限り負担する手数料もあります。

投資信託を購入する前に、どのような手数料がかかるのか、それぞれの手数料率は良心的なのかといった点は確認するべきです。

分配金生活をするにはどうすれば良いのか

投資の利益のみで生活することはサラリーマンの夢かもしれません。分配金生活を実現するにはどのようなステップが必要なのか解説します。

必要な資金(生活費)を考える

分配金は多ければ多いほど良いと考えてしまうかもしれませんが、必要な元手や利回りを計算するには、投資によって毎月いくらの生活費が必要なのか決めなければなりません。

これは家庭の状況によって大きく異なるでしょう。まずは何にいくら使っているのか計算し、毎月生活していくのに問題のない生活費を計算しましょう。

元手資金や利回り(年)を計算する

毎月得られる分配金は投資額(元本)と利回りによっておおまかに計算できます。(手数料や税を考慮せず)

元本がないにもかかわらず、投資信託の分配金で、毎月30万円を得ることは非現実的です。
そのため、目標とする分配金額が適切なのか見極めるには、必要な資金がいくらなのかについて知ることが欠かせません。

これによって仮に十分な資金を持っていなかった場合でも、いつまでにいくらの資金を捻出しなければならないのか把握できます。

また、利回りの計算も必要です。投資信託にかかる手数料も含め、どれくらいの利回りを目指せば目標金額を得られるのか計算しておきましょう。

合う金融商品を選ぶ

目標金額や利回りを計算した結果、分配型投資信託が合わないということもあるかもしれません。

例えば、ある時期までは複利効果が見込められる無分配型投資信託などの金融商品を運用するのも1つの手でしょう。

無分配投資信託で十分な元手資金を築けたら分配型投資信託に変えるなどの方法も1つの手です。

まとめ

分配金のみで生活することは多くの人にとって1つの夢かもしれません。

しかし、分配型投資信託にはデメリットもあり、万人におすすめの資産運用とは言い切れません。

個人の資産や収入状況によって、最適な運用方法は異なります。目標・目的と生活環境などを考慮して安定的な資産収入を得るようにしましょう。


(1) http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.htm

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※1:2018年10月末時点